【#024健康の格言】腰痛の“85%は原因不明

85%の腰痛は原因不明

腰痛の“85%は原因不明という医学的事実

腰痛は、日本人の自覚症状の中で常に上位に位置する代表的な不調です。
しかし、医学的には驚くべき事実があります。

「腰痛の約85%は、病院の検査では原因を特定できない」

これは1996年、イギリス医師会が発行した医学書
Clinical Evidence(クリニカル・エビデンス)」 に掲載された内容で、
その後も世界的に引用され続けています。

レントゲンやMRIは骨・椎間板・神経圧迫を見る検査ですが、
腰痛の大多数は 画像に映らない領域の問題 で起きています。

なぜ原因が映らないのか?

腰痛の多くは、次のような 機能的問題(Functional disorder によって起こります。

要因

説明

筋肉・筋膜の緊張

姿勢・動作の癖により局所に負担が集中

血流不足

血行障害による痛み物質の滞留

身体の歪み

骨盤や股関節の非対称性

神経の過敏化(中枢性感作)

痛みの信号が過剰に強く認識される

呼吸機能の低下

横隔膜が働かず体幹の安定低下

これらは 画像検査では測定できないため、
「異常なし」=「正常」ではありません。
機能の乱れは写らないだけです。

痛みは壊れているサインではなく警報

多くの患者さんは、痛みが強いと不安を感じ、
「骨がずれているのでは?」
「ヘルニアが悪化したのでは?」
と思いがちです。

しかし理学療法学の観点から言えば、
痛みとは組織損傷そのものではなく、脳が危険と判断して発するアラーム反応 です。

つまり、

  • 組織が壊れていなくても痛みは出る
  • 過保護にして動かさないほど治りが悪い

という特徴があります。

では、どう改善していけば良いのか?

病院で効果が乏しい腰痛を改善するために重要なのは、
構造(Structure)ではなく機能(Function)を整えることです。

改善の優先順位:

  1. 骨盤・股関節の動きの回復
  2. 胸郭と呼吸機能の改善
  3. 筋肉・筋膜の緊張バランス調整
  4. 循環改善(血流の回復)
  5. 正しい身体の使い方の再教育

痛みの箇所そのものを押したり揉んだりするより、
原因となる動きの制限を回復させることが根本改善になります。

まとめ

  • 腰痛の85%は検査で原因が特定できない
  • 画像に映らない機能的問題が原因
  • 痛みは壊れている証拠ではなく警報
  • 歪み・筋バランス・血流改善が鍵
  • 正しいアプローチで改善は十分可能

最後にお伝えしたいこと

「異常なしと言われたけど痛い」
「手術を勧められたが迷っている」
「ずっと腰痛と付き合うしかないと言われた」

——そんな方ほど、改善の余地があります。

身体は整えてあげれば、必ず良い方向へ変わります。
あきらめるには早すぎます。

★Youtubeで動画も見られます
https://youtu.be/F0yun1BZL34

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