【#025健康の格言】肩こりには肘を温める

肩こりには肘を温める

🩺 肘を温めると肩こりが改善する科学的メカニズム

肩こりという症状は、日本人の不調ランキングでも常に上位に位置し、
厚生労働省の統計では 国民の2人に1人が慢性的な肩こりを自覚しています。
従来、肩こりへの対処として
「肩を揉む」「電気を当てる」「湿布を貼る」といった局所治療が中心でしたが、
これらは一時的な効果しか得られないことが多く、根本改善には至らない場合がほとんどです。

その大きな理由は、
肩こりの本質が「筋緊張」ではなく「循環不全」にあるためです。

🔍 肩こりの本当の原因は「血流不足」

肩周囲の筋肉(僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋など)は、
長時間の同姿勢やストレスによって持続的に緊張し、
局所の血流が低下します。

血流が低下すると:

  • 酸素・栄養が筋細胞に届かない
  • 乳酸など代謝老廃物の排出が滞る
  • 神経への刺激が高まり痛覚が増強する

この悪循環により、肩こりは慢性化していきます。

つまり、改善に必要なのは 筋肉を強く押すことではなく、血流を回復させることです。

🌡 肘を温めると肩が軽くなる科学的理由

肘の内側(肘窩:ちゅうか)には以下の重要な解剖学構造があります:

解剖学構造

役割

上腕動脈

心臓から腕へ向かう主要血管

正中神経

前腕~手・上腕~肩周囲と連動

静脈・リンパ管

老廃物の回収と循環

自律神経受容

自律神経調整に影響

ここを温めることで:

  • 血管拡張が起こり血液流量が増える
  • 温まった血液が首・肩・肩甲骨へ回りやすくなる
  • 筋緊張が反射的にゆるむ

その結果、
肩そのものを触らずに肩こりが軽減する
という現象が起こります。

💧 実践方法:肘浴(ちゅうよく)

方法

内容

温度

4042℃

時間

510

タイミング

デスクワークの合間・寝る前がおすすめ

強い刺激やマッサージは必要ありません。
温めることで身体本来の循環調整機能が働きます。

🧠 肘浴が肩こり改善に有効な背景(専門向け)

  • 温熱刺激により 血管拡張(局所NO産生) が起こり血流増加
  • 自律神経の 副交感神経優位への切り替え
  • 痛み物質(サブスタンスPなど)の濃度低下
  • 筋紡錘の緊張抑制による筋反射の正常化

これは、いわゆる
循環改善による鎮痛(Gate Control Theory + 温熱療法の併用効果) と説明できます。

🎯 まとめ

  • 肩こりの本質は 血流不足による代謝障害
  • 肘を温めると肩~首の循環が改善
  • 直接揉むより効果的で根本的
  • 510分で効果を実感しやすい
  • セルフケアとして非常に継続しやすい

🪷 最後に

整体院で多くの患者さんを診ていると、
「肩を揉んでも改善しなかったのに、肘浴で変わった」
という声は非常に多くいただきます。

強く揉むほど筋肉は固くなります。
必要なのは、身体を壊す刺激ではなく、
血流を取り戻すためのやさしいアプローチです。

ぜひ今日5分、肘を温めてみてください。
きっと身体の変化を感じられるはずです。

Youtubeで動画も見られます
https://youtu.be/JkmcNqhBLzE

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