【第3回】肩こりに悩む人の8割は「おなかにコリ」がある

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こんな経験はありませんか?

マッサージに行くと、そのときは確かに楽になる。肩がふわっと軽くなって「やっぱり来てよかった」と思いながら帰る。

 

でも2〜3日すると、もう元に戻っている。

 

「また来てください」と言われてまた行く。また楽になる。また戻る。

 

気づけば何年もその繰り返し。「自分は肩こり体質だから仕方ない」と半ば諦めている——そんな方が、おんおんどうには本当に多く来院されます。

実は肩こりの原因は「お腹のコリ」にあります

首に掛かる負担

肩が痛いのに、なぜお腹が関係するのか。最初はほぼ全員「え?」という顔をされます。

 

でも、これには理由があります。

 

人の体は前後だけでなく、上下にもつながっています。

お腹の前面が縮んで固まると、背骨全体が丸まります。

丸まった背中は頭を前に押し出します。

この「頭が前に出た姿勢」が、肩こりの最大の原因のひとつです。

 

人間の頭は約5kgあります。頭が正しい位置にあれば、その重さは背骨全体で分散して支えられます。ところが頭が前に5cmずれるだけで、首や肩にかかる負担は約2倍になると言われています。10cmずれると約3倍。

 

肩を揉んでもすぐ戻るのは、肩だけを触って「出口」を一時的に楽にしているからです。

お腹のコリという「入口」が残ったまま、頭は毎日前に出た状態で生活が続きます。

あなたはどのタイプ? 肩こりとお腹のコリの3つのパターン

お腹のコリ→肩こりの連鎖図

パターン①:スマホ・デスクワークで前かがみが続くタイプ

最も多いパターンです。

長時間うつむいた姿勢が続くと、お腹の前面が縮んだままの状態で固まります。

するとお腹を起点にして背中→首→肩と順番に緊張が広がっていきます。「夕方になると肩が重くなる」「仕事が終わると首が回らない」という方はこのタイプを疑ってみてください。

 

パターン②:ため息をよくつく・呼吸が浅いタイプ

あまり知られていませんが、呼吸とお腹のコリは深く関係しています。

みぞおちのコリがあると横隔膜の動きが制限され、呼吸が浅くなります。

呼吸が浅くなると首・肩まわりの補助呼吸筋が過剰にはたらき続け、肩こりの慢性化につながります。

「深呼吸しようとすると胸が開かない感じがする」という方はこのパターンかもしれません。

 

パターン③:内臓の不調と肩こりが同時に出るタイプ

胃の調子が悪い日に肩こりがひどくなる、

生理前になると肩が重くなる

 

——こういう経験をお持ちの方はいませんか。

 

内臓と体の表面は神経でつながっており、内臓の不調が肩や背中の痛みとして現れることがあります。

左肩・左肩甲骨まわりが特につらい方は、胃とのつながりが関係している可能性があります。

なぜ「8割」なのか

「肩こりに悩む人の8割にお腹のコリがある」——これはわたしが37年・25万人以上の施術を通じて実感してきた数字です。

肩こりを主訴として来院された方のお腹を確認すると、ほぼ例外なくみぞおちや肋骨下、腸骨まわりに硬さがあります。

「肩こりでここに来たのに、なんでお腹を触るんですか?」

 

最初はそう思う方も多いです。でも施術が終わったとき、
「あれ、肩が軽い。それに呼吸がしやすくなった気がする」
とおっしゃる方がほとんどです。

 

お腹のコリがほぐれると、背中がすっと伸びます。

頭の位置が戻ります。首・肩への過剰な負担が減ります。

肩だけを揉んだときとは、変化の質が違います。

お腹のコリを自分で調べる

お腹のコリは自分で確認することができます。ぜひ試してみてください。

 

椅子に座ったまま少し力を抜いて、みぞおち(肋骨の真ん中あたり)と、左右の肋骨の下に指4本をそろえてゆっくり押してみてください。

 

ポイントは「じわじわ」です。
息を吐きながら、ゆっくり深いところへ沈み込むように。

どうでしたか?

 

みぞおちを押したら息が詰まる感じがした、

左肋骨下が他の場所より明らかに硬い、

右肋骨下を押すとなぜか肩のあたりに響く

 

——そういった反応があれば、コリのサインです。

 

肩こりがひどい方ほど、みぞおちから肋骨下にかけて強い反応が出ることが多いです。

「こんなところが硬くなっていたの?」と驚かれる方がほとんどです。

院長からひとこと

肩こりに悩む女性

「マッサージに通い続けているのに、一向に楽にならない」

そう言いながら来院される方に、わたしはいつもこうお伝えします。

 

「肩こりの原因が肩にないとしたら、どうでしょうか」

 

最初は半信半疑の方がほとんどです。

でもお腹のコリを確認して、「ここです」と押した瞬間に「うわ、痛い」と声が出る。それがすべてを物語っています。

 

肩こりは「肩こり体質」のせいではありません。お腹という根本に原因があり、それが肩という出口に出ているだけです。

 

出口だけをいくら触っても、入口が変わらなければ体は戻ります。逆に言えば、入口を整えれば、長年の肩こりが変わる可能性があります。

 

「もう仕方ない」と諦める前に、一度お腹を疑ってみてください。

子供を『肩ぐるま』しながらスマホを使えますか?

子供をおんぶしながらスマホを使うとすごく負担がかかる

パソコンやスマートフォンは今の日常では必要不可欠なものですが、悪い姿勢でのスマホ操作は首や肩に負担がかかります。

 

頭の重さは全体重の10分の1・・・60kgの体重のひとだと約6kgです。

 

顔を真っ直ぐにした状態だとこの重量を支えるだけで良いのですが、首を曲げた状態をとるとどんどん重くなります。

 

頭の重量が増えるわけはないので重さは6kgのままですが、倒れようとするあたまを支える力が増えるわけです。

 

では首の角度によって、肩の筋肉にはどれくらい負担が増すのか・・・こんなデータがあります。

数字ではイメージしにくく、ピンと来ないと思います。

 

竹ざおをまっすぐ(垂直に)持ってるととあんまり重たく感じないけど、傾きが大きくにつれて重たくなりますね!

 

首が30度曲がった悪い姿勢をとると、18キロの重さが首や肩に掛かるという訳なんです。

だから、抱っこしても重たいあなたの子供を、首の後ろに乗せたまんま、スマホをいじったり、PCのディスプレイ見て仕事して、何ともないわけがない。

 

ってことが理解できるはずです。

 

この猫背のような首を曲げた姿勢が当たり前になると、首が前に固定されて頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアもおこしやすくなります。

 

最初は肩こりだけだったのが、肩が痛くなったり、腕や指先にしびれが来たりと、症状がどんどん進行していく。

スマホとパソコンのない生活なんて、現代ではもう考えられません。姿勢に気をつけて使うだけでも、肩こりが起こりにくくなります。

 

職場のPCは、猫背にならないまっすぐになる高さに変えていきましょう!それだけでも肩こり・首こりの緩和になりますよ。

 

パソコンの位置と、椅子・机があなたの体格にあってるかチェックしてくださいね。

 

お腹のコリシリーズナビゲーション図

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