——痛みの本質と根本改善の考え方
整体院や医療現場では、
「薬を飲んだら痛みが良くなった」
「湿布を貼ったら楽になりました」
こういった言葉を日常的に耳にします。
しかし結論から言えば——
薬で痛みが消えた = 治った、ではありません。
これは臨床の現場では非常に明確な事実です。
◆ 痛みは身体が発する“警報システム”
痛みとは、身体の内部で異常が起きていることを知らせる
重要な生理的防御反応です。
炎症・組織損傷・循環障害・神経圧迫など、何らかの問題が発生すると、
脳は「危険がある」と判断して 警報として痛み信号を出します。
鎮痛薬や消炎剤が行っていることは、
痛みの信号を途中で遮断し、脳へ届かなくするだけ。
原因そのものが改善されたわけではありません。
◆ 痛み止めで起こる“最も危険な問題”
薬を使うこと自体は決して悪ではありません。
問題はそこで思考や行動が止まってしまうことです。
薬で痛みを感じなくなると、
本人は改善したと勘違いして、
さらに身体に負荷をかけ続けてしまいます。
その結果——
筋肉・関節の組織損傷が進み、
大きな痛みや変性へ進行してしまう危険性があります。
これはまさに、
火事で火災報知器の音だけ止めて、火を消さずに放置するようなものです。
◆ 痛みの根本原因はどこにあるのか?
臨床では、痛みのある場所に原因があるケースは非常に少なく、
原因は離れた部位・反対側・身体の深層に存在することが多い。
| 痛む場所 | 本当の原因例 |
|---|---|
| 腰痛 | 股関節・腹部深層筋・殿筋群の硬さ |
| 首肩こり | 胸筋の短縮・肋骨の可動性低下 |
| 膝の痛み | 反対側の足首・骨盤の歪み |
| 肩の痛み | 背骨の可動性低下による代償 |
だから痛い場所を強く揉んだり押しても治らないのです。
◆ 根本改善に必要なステップ
痛みを改善するための優先順位は以下の通り:
1️⃣ 身体の歪み(アライメント)の改善
2️⃣ 過緊張筋の緩和と弱化筋の活性化
3️⃣ 血流循環の改善(酸素供給と代謝促進)
4️⃣ 自然治癒力が最大化される状態へ
薬はこのどれにも直接関与しません。
治すのはいつだって身体自身が持つ回復力です。
◆ 本当に必要な治療とは
✔ 身体の評価と原因の特定
✔ 歪みと可動性を整える手技
✔ 血流・呼吸の改善
✔ 正しいセルフケアの習慣化
このプロセスを経ることで、
再発しない身体へ変わります。
🪷まとめ
-
薬は痛みの信号を止めるだけで治していない
-
痛みは身体の重要な防御反応
-
原因は離れた場所・深層にあることが多い
-
改善に必要なのは歪みと血流の回復
-
自然治癒力を引き出すことが根本改善の道
身体は必ず良くなろうとしています。
その仕組みに沿ったケアこそ、本当の治療です。
★Youtubeで動画も見られます
https://youtu.be/QuVUBLY-DbU
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