【健康の格言 #017】風邪を引いたら“無理に食べない

風邪をひいたら無理に食べない

🩺 風邪を引いたら無理に食べないという医学的根拠

「風邪をひいたら、しっかり食べて栄養をつけたほうが良い」
多くの方が、当たり前のようにそう考えています。

しかし、理学療法士として長年身体を診てきた立場から言うと、
風邪の最中に無理に食べることは、かえって回復を遅らせる場合があります。

実は「食欲がない」という状態には、
身体が自分を治すために取っている非常に合理的な戦略があります。

🔬 なぜ風邪のときに食欲が落ちるのか?

風邪は、体内に侵入したウイルスに対して
免疫システムが総動員で戦っている状態です。

このとき身体は、
ウイルスと戦うためのエネルギーを確保する必要があります。

しかし、食事をすると
胃腸の消化・吸収のために大量の血流とエネルギーが必要になります。
つまり 免疫と消化は同時には強く働けないのです。

👇 風邪のときに無理に食べると起きること

身体の働き

状態

消化活動

大量のエネルギーを消費

胃腸

弱っているため負担が大きい

血流

胃腸に集中して免疫に回らない

回復

遅くなるリスクがある

🧪 食べないことで起こる良い反応

食べない時間ができると、身体はほんの少し 危機感(飢餓スイッチ) を感じます。
すると、
回復力・免疫力を一気に高める方向へ身体が切り替わります。

これは、近年注目されている
オートファジー(細胞の自浄作用) とも関係しており、
古い細胞が壊され、新しい細胞が作られる働きが強まります。

つまり 無理に食べないほうが、ウイルスと戦う力が高まる のです。

🥤 「食べない」代わりにすべき最重要ポイント

とはいえ、水分補給は必須です。

おすすめの水分

ポカリスエットを2倍に薄めたもの

理由:

  • 浸透圧が体液に近くなるため吸収が速い
  • 胃腸への負担が最小限
  • 失われた水分と電解質を効率よく補える

🧠 風邪との付き合い方の基本

優先すること

理由

無理に食べない

胃腸の負担を減らし免疫力を集中させる

水分はしっかり

脱水は回復を遅らせる

よく休む・温める

自然治癒力を最大化

焦らない

身体の働きを信じる

🌱 まとめ

  • 風邪のときに無理に食べる必要はない
  • 食欲がないのは身体の正常な防御反応
  • 消化よりも免疫活動を優先させるべき
  • 水分補給は必ず行う
  • 身体は必ず良くなろうとする

風邪は、身体のメンテナンス期間です。
自然治癒力を信じて、余計な負担を与えないことが何より大切です。

焦らずに、静かに休む。
それが最も速い回復への近道です。

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Youtubeで動画も見られます

https://youtu.be/3-AUrgn3LfQ

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