【健康の格言 #009】体軸を常に意識しよう(その2)

体軸を意識しよう_2
体軸を常に意識しよう(その2)

―自然に立つための2つの感覚―

こんにちは、温々堂の迫田です。
今日のテーマは、**「体軸を常に意識しよう(その2)」**です。

前回は、
「呼吸が一番楽になる骨盤の位置を探す」
というお話をしました。

今回はその続きとして、立つ姿勢の感覚づくりについて解説します。


◆ 正しい姿勢は“がんばる形”ではありません

多くの方が「姿勢を良くしよう」とすると、

  • 胸を張る

  • 背筋を無理に伸ばす

  • お腹を固める

といった“力で形を作る姿勢”になります。

しかし、正しい姿勢とは、長時間ラクに保てる姿勢です。
つまり、余計な力が入っていないことが条件です。

筋肉を固めて作った姿勢は、見た目は良くても呼吸が浅くなり
結果的に肩こりや腰の疲労につながります。


◆ 立つときに意識するポイントは2つだけ

① 足の裏で「地面を押し返す」

かかと・親指・小指の付け根の3点で、そっと押すように立ちます。
強く踏みしめる必要はありません。

ポイントは、
「地面から押し上げられる感覚」ではなく、
自分が地面を押している感覚です。

これにより、脚の筋肉が自然に働き、
重心がブレずに安定します。


② 頭のてっぺんが“やさしく上に伸びる”

イメージとしては、
天井から糸でそっと引き上げられているような感覚。

無理に伸ばすのではなく、
余計な力を使わずに背骨が自然と伸びていくことが大切です。

この状態になると、胸郭が広がり、呼吸もスムーズになります。


◆ 「気をつけ!」は正しい姿勢ではありません

学校で習った「気をつけ!」の姿勢は、
胸を張り、背中を固めて作る姿勢です。

しかしこれは過緊張姿勢であり、
呼吸が浅くなり、長時間続けると疲労を招きます。

正しい姿勢とは、どこにも力が入りすぎていない自然な形。
それが、体軸が通った立ち方です。


◆ 今日できる簡単ワーク

立つたびに、1秒だけ次を思い出してみてください👇

  • 「足の裏で、地面を押せているかな?」

  • 「頭のてっぺん、自然に伸びているかな?」

これだけで十分です。

体はすぐには変わりません。
しかし、気づく頻度が増えるほど、神経が正しい姿勢を記憶していきます。


◆ まとめ

  • 正しい姿勢=自然で疲れにくい姿勢

  • 足裏で地面を押す感覚を意識

  • 頭のてっぺんをやさしく引き上げる感覚

  • 「気をつけ!」の姿勢はNG

毎日のちょっとした意識が、体軸を育て、からだを楽にします。


🎥 関連動画はこちら

https://youtu.be/QyktOb_IWEQ

鹿児島市小野町 整体おんおんどう|理学療法士・整体師

鹿児島の整体おんおんどう