AKA療法で有名になった仙腸関節の関節機能障害ですが、この場所を整える手技は正式名称『AKA博田法(エーケーエーはかたほう)』と言います。(”ひろた”ではなく”はかたほう”ですよ^^)
この手技を発見したのが、整形外科医の博田節夫先生です。
はじめに
仙骨って背骨はもちろん、からだ全体の土台になっています。
その土台を頑丈にする役目を持つのが仙腸関節。
”不動関節”といわれた時代もありましたが、今では数ミリ程度の動きを持った、可動関節として認められているようですね。
AKA療法の治療院も増えて、大きな悩みを抱える方が少なくなるのは嬉しい事です。
手のひらと同じ大きさって知ってましたか?(指をのぞいた部分のまさに”掌”です)
こんな小さな骨で体全体を支えてるわけですから、少しでも歪むとからだに及ぼす影響がはんぱないってこと理解してもらえるんじゃないかと思います。
骨標本を分解してみました。ちょっとわかりにくいかもですが”くの字”をしています。仙骨の方はというと”L字型”
ビスの飛び出た部分が仙腸関節になります。
肩や股関節と違い、面と面でできた関節なんですよ^^
面同士なので不安定さを補うために実際は、たくさんの靱帯で補強されています。
わかりやすく色をつけてみました。
くの字とL字でくさび形の関節面ってのが、ぱっと見で理解できるんじゃないでしょうか!?
からだの中心で、土台の役割を持つ、安定して強固な関節であるべき、仙腸関節ですが、実はここが動かないと体を曲げることが難しくなるんです。
前屈の時には仙骨が前屈しないと不可能ですし、歩くときには股関節だけでなく仙腸関節も動いているんです。
仙骨のもっと大切な役割
仙腸関節ってからだの土台の役割と同じくらい、大切な事があります。
それは脳脊髄液を循環させるという役目。硬膜管(こうまくかん)って聞いたことありますか?
くも膜下出血って病気は聞いたことありますよね!?
脳みそは、軟膜で覆われていてその外側がくも膜、そのいちばん外側が硬膜って言われる場所なんです。
この硬膜って実は仙骨からでているんですよ。
そんでもって、脊髄を包むようにして頭蓋骨までいってる。
簡単に説明するとこんな感じです。ただ、硬膜管の中は空洞ではなく、脳脊髄液というリンパのおおもとの液体で満たされています。
脳も脊髄も水の中で浮かんでいるイメージですね。
だから仙腸関節が歪むと、頭蓋骨も歪んで自律神経失調症とか、内蔵の不調にも関係するわけです。
脳脊髄液はただのクッション剤ではなく、脊髄などへの栄養補給の役割もあるんです。
だから常に流れていなけりゃならない。その液体を流すのが仙骨の前屈と後屈なんです。
がんこな腰痛の原因にもなる、仙腸関節の歪みですが、自律神経失調や頭痛の原因にもなってるってこと・・・
知っておいてくださいね!
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鹿児島の整体おんおんどうでございます。