【第5回】便秘・生理痛,内蔵の不調は「おなかのコリ」から

【第5回】お腹のコリ講座〜内臓編〜

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こんな経験はありませんか?

便秘薬を飲めばその日は出る。でも飲まないとまた詰まる。

 

生理のたびに鎮痛剤が手放せない。「女性だから仕方ない」と言い聞かせながら、毎月やり過ごしてきた。

 

胃の調子が悪い日が続く。病院で検査を受けても「異常なし」と言われる。でも確かに気持ち悪い、重い、すっきりしない。

 

そういった内臓の不調を、「体質だから」「ストレスのせいだから」と半ば諦めている方が、おんおんどうには多く来院されます。

実は内臓の不調の原因は「お腹のコリ」にあります

腹痛で困る女性

内臓の調子が悪いのに、なぜ「コリ」が関係するのか。これも最初はほとんどの方が「え?」という顔をされます。

 

でも、つながりがあります。

 

お腹の深層筋が慢性的に緊張・硬化すると、その下にある内臓が物理的に圧迫されます。

 

腸が圧迫されれば蠕動運動(ぜんどううんどう)が弱まり、便秘になりやすくなります。子宮や卵巣まわりの血流が滞れば、生理痛がひどくなります。

胃まわりの筋肉が硬くなれば、胃の動きが鈍くなり消化不良や胃もたれが起きやすくなります。

 

薬で症状を抑えても繰り返すのは、お腹のコリという「入口」が残ったままだからです。

あなたはどのタイプ? 内臓不調とお腹のコリの3つのパターン

パターン①:慢性的な便秘・お腹の張りが続くタイプ

恥骨上部から腸骨まわりにかけてのコリが、大腸の動きを妨げている状態です。

便秘薬に頼らざるを得ない方のお腹を確認すると、この部位に強い硬さがあることがほとんどです。

 

またお腹のコリがあると腹圧がうまくかからず、排便時にいきんでも出にくい状態になります。コリが解消されると「お腹がグルグルと動き出す音がした」と感じる方が多いです。

 

 

パターン②:毎月の生理痛がつらいタイプ

子宮・卵巣は骨盤の中に位置しています。

骨盤内のお腹のコリが血流を滞らせると、子宮への酸素・栄養の供給が減り、生理痛が悪化しやすくなります。

 

また自律神経の乱れがホルモンバランスに影響し、生理周期の乱れや経血量の変化にもつながります。

 

「生理前になると決まって腰や下腹が重くなる」という方は、恥骨上部から骨盤内にかけてのコリを疑ってみてください。

 

パターン③:胃の不調・背中の左側が痛むタイプ

左肋骨下のコリは、胃の不調と深く関係しています。

 

「食後に胃が重い」

「背中の左側がいつもだるい」

という方は、左肋骨下に強い硬さがあることが多いです。

 

同様に右肋骨下のコリは肝臓の疲れと関係しており、「なんとなく体がだるい」「疲れがとれない」という症状として現れることがあります。

内科で検査をしても異常なしと言われた方に、このパターンが多く見られます。

お腹のコリ→内臓不調の連鎖図

なぜ「検査で異常なし」なのに症状があるのか

検査で異常ないのに体調がすぐれない女性

内臓の不調で病院を受診すると、血液検査・エコー・内視鏡などさまざまな検査を受けます。それでも「異常なし」と言われることがあります。

 

これは検査が不正確なのではありません。検査は「内臓そのものの構造上の異常」を調べるものだからです。

 

お腹のコリによる「筋肉の緊張が内臓を圧迫している状態」や「血流の滞り」は、一般的な検査には映りません。
機能性の問題は、構造の検査では見つからないのです。

 

理学療法士として病院に勤務していたころ、「検査では異常なし、でも症状がある」という方を多く見てきました。

 

そのたびに感じていたのは、検査で見えない部分に原因があるケースが確実に存在するということです。

 

「異常なし」は「原因がない」ではありません。見えていない原因がある、ということかもしれません。

 

お腹のコリを、自分で確かめてみましょう

お腹のコリを自分で調べる

お腹のコリは自分で確認することができます。ぜひ試してみてください。

 

仰向けに寝るか、椅子に座ったまま力を抜いて、左右の肋骨下・おへそ周辺・恥骨上部に向かって、指4本をそろえてゆっくり押してみてください。

ポイントは「じわじわ」です。
息を吐きながら、ゆっくり深いところへ沈み込むように。

どうでしたか?

 

左肋骨下が右より明らかに硬い、恥骨上部を押すと下腹に響く感じがある、おへそ周辺を押すと腰のほうにまで感覚が広がる

 

——そういった反応があれば、コリのサインです。

 

コリがほぐれると、施術中にお腹がグルグルと動き出すことがあります。

胃腸が「あ、動いていいんだ」と気づいたような感覚です。内臓は動きたがっています。ただコリに邪魔されていただけ、ということが多いのです。

院長からひとこと

「検査で異常なしと言われたけど、ずっとおかしいんです」

 

そう言いながら来院される方の言葉に、わたしはいつも真剣に向き合います。本人が「おかしい」と感じているなら、それは本物のサインです。

 

37年の施術を通じて気づいたのは、内臓の不調と訴える方のお腹に、ほぼ例外なくコリがあるということです。しかも本人はそこが硬いことに気づいていない場合がほとんどです。

 

お腹のコリがほぐれたとき、体に起きる変化は内臓に近いぶん、ダイレクトに感じられることが多いです。

施術中にお腹が鳴る、全身がじわっと温かくなる、呼吸が深くなる——こういった変化を感じてもらえると、わたしも「ああ、体が動き始めた」と実感します。

 

薬で症状を抑え続けることが悪いわけではありません。でもその繰り返しに疲れているなら、根本に目を向けてみることも一つの選択肢です。

お腹のコリシリーズナビゲーション図

内臓の位置と腹膜・腸間膜

腹部のそれぞれの内臓の位置

内臓のだいたいの位置って知ってますか?

上の段左から二番目が肝臓で、右の肋骨下にあります。

上の段右から2番目の胃は、空腹時に肋骨左側にあって、満腹になるとからだの中心に移動してきます。

 

中断左1番目の膵臓は、胃の裏側にあり、血糖値のコントロールでも膵臓調整が必要ですが、便がゆるい方にもここの調整をします。

 

下段右から2番目が腎臓で2つあり、肝臓との関係で右腎は左より、少し低い位置にあります。

 

この内臓を支えているのが腹膜と言われるもの。

この腹膜が硬くなったり、歪んだりすると内臓に直接影響が出てしまう。

背骨にも腹膜は支えられているので、背骨の歪みがあると腹膜も歪むというわけです。

お腹の固さと症状の関連性

生理痛は恥骨上部のコリ

子宮や卵巣っておなかの中でも下の方にあります。

この上に腸があるので、便秘などのたまった便の重みで子宮が直接圧迫され、生理痛が起こってる場合もあります。

 

そんな時は腸まわりをゆるめて、恥骨の上のおなかの部分を水の入った容器でコロコロしていくと、痛みがだんだん楽になっていきます。

ホルモンバランスが崩れている場合は、別の施術が必要です。

肝臓は右肋骨下のこり

お酒は飲まなくても肝臓が疲れている方がいます。肝臓が疲れると、

 

●寝ても寝た気がしない

●寝起きで体がだるい

 

など感じることが多く、日中も体の主だるい倦怠感が続きます。

 

頭痛や腰痛で、痛み止めを長いこと飲んでる方も肝臓が弱っていきますが、ストレスにさらされても肝臓にコリがみられます。

 

肝臓は右の肋骨下にありますので、ここをゆるめると肝臓も調子良くなり、体も軽くなっていきます。

胃下垂は肋骨のコリで押し出された状態

内臓の正常な状態

胃下垂などもおなかのコリによって、狭くなった横隔膜から押し出されるためにおこっている症状と考えられます。

水風船で例えてみました。こちらが正常なおなかの状態

飛びでた内臓

肋骨の動きが固くなって胃が飛び出しているのがこの画像。肋骨の動きが固くなって胃が飛び出しているのがこの画像

軟便はすい臓の弱りが原因

油っこいものを食べたら腹痛を起こしたり、下痢をする人がいます。

 

特に悪い油であげたファストフードのポテトそして、とんこつスープなどで腹をくだす方って少なくないのではないでしょうか?

 

こういった場合、胃腸だけが弱っているのでなくて、その裏側にあるすい臓の不調に関係しています。

 

急性の下痢は出した方が良いのですが(体の浄化作用)腹痛も強くないのに、軟便や下痢が続く場合はすい臓の調整が必要です。

 

すい臓が疲れていて背中に痛みが出る場合もあります。

すい臓は,糖尿病などの血糖値の異変だけでなく、下痢や軟便にも関係すること知っておいてください。

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