立ち仕事の腰痛。今日からできるセルフケアと、多裂筋という筋肉の話

レジに立ち、夕方になって腰の重さを感じている様子の女性

レジに立っていると、夕方には腰がずっしり重い。
美容師の仕事で立ちっぱなしの日は、帰る頃には腰が伸びない。

「立ち仕事だから仕方ない」
その考え方、今日で変えましょう。

まず確認:こんな症状は、工夫より先に病院へ

立ち仕事の腰痛で医療機関の受診が必要な症状を示したレッドフラッグ

こうしたサインがなければ、次に進んでください。

セルフチェック:こんな立ち方をしていませんか?

体重のかけ方の偏りに気づくための、立ち方のセルフチェックリスト

いくつか当てはまる方は、次の工夫から始めてみてください。

立ち仕事で、腰が重くなる理由

立っている間、体は重力に逆らって、姿勢を保ち続けます。この姿勢を支えているのが、背骨の一つ一つをつなぐ「多裂筋(たれつきん)」という、背中の奥にある小さな筋肉です。

背骨に沿って位置する多裂筋の場所を示した図解

多裂筋は、一本一本の背骨をこまかく支える、いわば背骨の見張り役です。長時間立ち続けると、この筋肉は休む間もなく働き続け、血の巡りが悪くなり、こわばりが溜まっていきます。
無意識のうちに片足へ体重をかける癖があると、負担が一部に集中します。

今日からできるセルフケア:立ち方の工夫

片足を低い台に乗せ、立ち方を工夫している様子

  • 両足に均等に体重をかけることを意識します
  • 30分を目安に、足踏みやかかとの上げ下げをします
  • 片足を低い台に乗せ、時々高さを変えます
  • 痛みが強くなる前に、腰を伸ばします

立ち仕事は、続けても大丈夫

「この仕事を続けている限り、良くならないのでは」と感じる方もいらっしゃいます。ですが、仕事を辞める必要はありません。
立ち方を見直し、体の使い方を整えていくことで、立ち仕事を続けながら、腰の重さと付き合っていくことは十分できます。

よくある質問

Q. 靴は、クッション性の高いものがいいですか?
クッション性は、ないよりあった方が負担を減らせます。ただし、靴だけで解決しようとせず、立ち方や休憩のとり方とあわせて見直すことをおすすめします

 

Q. 仕事中、靴を脱いだり履き替えたりできません。できる工夫はありますか?
靴を変えられない場合でも、足踏みやかかとの上げ下げ、重心を左右に移すといった動きは、履いたままでも行えます。小さな動きでも、血の巡りを保つ助けになります。

 

Q. マットを敷いた方がいいですか?
硬い床に長時間立つ場合、マットを敷くことで、脚や腰への衝撃を和らげられます。レジや調理場など、持ち場が決まっている仕事では、特におすすめです。

 

Q. 何分おきに、休憩や動きを入れればいいですか?
30分を目安に、足踏みやかかとの上げ下げを行うと、血の巡りが保たれやすくなります。忙しくて難しい場合も、気づいたときに、重心を変えるだけで変わってきます。

 

Q. 立ち仕事を始めてから、急に腰が重くなりました。新しい靴や職場が原因ですか?
靴や床の環境が変わったタイミングで症状が出ることは、よくあります。ただし、それだけが原因とは限りません。環境の変化がきっかけで、もともとあった体の使い方のクセが、表に出てきたというケースも少なくありません。

 

Q. 妊娠中ですが、立ち仕事を続けながらできる工夫はありますか?
妊娠中は、お腹の重みでさらに腰への負担が増えやすい時期です。両足に均等に体重をかけること、こまめに座る時間を作ることを、普段以上に意識してください。体調に合わせて、無理のない範囲で行ってください。

 

Q. もう何年も立ち仕事をしています。今から変えても遅いですか?
遅いということはありません。長年のクセほど、変化に時間がかかることはありますが、何年立ち仕事を続けてきたかに関わらず、体の使い方は変わっていきます。

 

Q. 立ち方を工夫しても、腰の重さが続く場合は?
多裂筋だけでなく、お腹の奥の筋肉(腸腰筋など)が硬くこわばっている可能性があります。

股関節の前側が縮んだまま固まると、骨盤の動きが制限され、その分の負担が背中側に集中します。お腹と背中は、体の前後で支え合っている関係にあるため、片方の負担は、もう片方にも影響します。

工夫を続けても変わらない場合は、一度ご相談ください。

気軽にご相談ください

病院で「異常なし」と言われた方も、手術を勧められている方も、ご相談いただけます。
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【腰痛解消】その腰痛,お腹のコリが原因って知ってましたか?について詳しくはこちら

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