産後に体型が戻らない・体重が落ちない本当の理由
——骨盤から整えることが先決です
監修:整体おんおんどう 迫田徳昭(理学療法士・整体師 / 施術歴37年)
目次
1. はじめに|「産後から体型が戻らない」
——頑張っているのに結果が出ない理由があります
出産から数ヶ月、あるいは1年以上経った今も、こんな悩みを抱えていませんか?
- ✅ 「お腹のたるみが全然取れない」
- ✅ 「体重は落ちたけど、ウエストや骨盤まわりの形が産前と全然違う」
- ✅ 「骨盤ベルトをしているのに、なぜか体型が変わらない」
- ✅ 「育児でこんなに動いているのに、体重がビクともしない」
「産後は授乳すれば痩せる」「時間が経てば自然に戻る」と聞いていたのに、現実は全然違った——。そう感じているママも多いはずです。
実は、産後の体型回復がうまくいかない理由は、「運動不足」でも「食べすぎ」でもありません。
多くの場合、「骨盤が開いたまま・歪んだままになっていること」と、「お腹のコリ」という、見落とされがちな2つの問題が根本にあります。
整体師・理学療法士として37年、25万人以上の方と向き合ってきた私、迫田徳昭(さこだ のりあき)が、産後の体型回復がうまくいかない本当の理由と、何から取り組めばいいかをお伝えします。
「忙しくて自分のことは後回し」「赤ちゃんが小さいうちは通えない」——そう感じているママのために、時期・通い方・授乳中の注意点まで含めて詳しく解説します。
2. 産後に骨盤が「開いたまま」になるメカニズム
まず、産後に骨盤が開く・歪むメカニズムを正しく理解しておきましょう。

■ 妊娠中から始まる骨盤の変化
妊娠中、赤ちゃんが産道を通りやすくするために、体は「リラキシン」というホルモンを分泌します。このホルモンの作用で、骨盤まわりの靭帯・関節が柔らかくなり、出産に備えて骨盤が徐々に広がっていきます。
■ 重心の変化と筋肉の低下
妊娠後期には骨盤が前傾(前に傾く)した状態になり、お腹が大きくなるにつれて重心が大きく変化します。この状態が続くことで、腰の反りが強まり、以下の重要な筋肉が弱くなっていきます。
- 腸腰筋(ちょうようきん):姿勢を支える
- 腹横筋(ふくおうきん):お腹を凹ませる天然のコルセット
- 骨盤底筋(こつばんていきん):内臓を支える「底」の役割
この「骨盤の広がり」と「支える筋肉の低下」がセットになることで、産後の体型崩れが固定化されてしまうのです。
💡 迫田からのアドバイス
産後、骨盤が不安定な時期は「体型をリセットする最大のチャンス」でもあります。無理な食事制限を始める前に、まずは土台である骨盤を正しい位置に戻してあげることが、最も近道で健康的なダイエットになりますよ。
■ 出産時の骨盤への負荷
出産時、骨盤は大きく広がります。この過程で恥骨結合(ちこつけつごう)や仙腸関節(せんちょうかんせつ)などの関節に大きな負荷がかかります。
自然分娩の場合は特に、骨盤が最大限に広がった状態からの回復が必要です。帝王切開の場合も、妊娠中の骨盤の変化・腹部の筋肉の切開・術後の動作制限などにより、骨盤・体幹への影響は避けられません。
■ 産後に「開いたまま」になるのはなぜか
出産後、リラキシンの分泌は減少し、骨盤は徐々に元の状態に戻ろうとします。しかし、次の理由から「開いたまま・歪んだまま」になるケースが多いです。
- 産後の体が弱った状態での授乳・抱っこ・育児動作により、骨盤が歪んだ姿勢で固定化される
- 体幹の筋肉(腹横筋・骨盤底筋・多裂筋)が弱まったまま回復しないため、骨盤を支える力が不十分
- 睡眠不足・栄養不足・疲労が重なり、体の回復力が低下している
- 「安静にしていれば自然に戻る」と何もしないままにしている
骨盤が開いたまま・歪んだままになると、ウエストまわりが締まらない・お腹が出る・お尻が大きくなる・体重が落ちにくいという体型の悩みに直結します。
3. 産後ホルモンの変化が体型に与える影響——リラキシンとは
産後の体型変化には、ホルモンの変化が大きく関与しています。「産後は痩せやすい」「授乳すれば体重が落ちる」と言われることがありますが、実際はそれほど単純ではありません。
■ リラキシンの影響
妊娠中に分泌されるリラキシンは、骨盤まわりの靭帯・関節を柔らかくする働きがあります。出産後もしばらくはリラキシンの影響が残り、骨盤が不安定な状態が続きます。
この時期(産後6ヶ月頃まで)は骨盤が動きやすいため、適切なケアをすれば骨盤を正しい位置に戻しやすい時期でもあります。逆に言えば、この時期に適切なケアをしないと、骨盤が歪んだ状態で固定化されやすいとも言えます。
■ エストロゲンの低下と脂肪蓄積
産後は女性ホルモン(エストロゲン)が急激に低下します。エストロゲンには「脂肪の代謝を助ける」「筋肉量を維持する」「骨盤まわりの靭帯の張りを保つ」という働きがあります。これが低下すると、脂肪が蓄積しやすくなり、骨盤の安定性が低下し、基礎代謝が落ちやすくなります。
■ プロラクチン(授乳ホルモン)の影響
授乳中は、母乳を作るホルモン「プロラクチン」が分泌されます。プロラクチンには体脂肪を蓄積しやすくする作用があります。「授乳しているのに全然痩せない」という方の多くに、このホルモンの影響が関与しています。
また授乳中はプロラクチンの影響でエストロゲンが抑制された状態が続くため、授乳期間中はホルモンバランスが通常とは異なる特殊な状態です。「授乳が終われば自然に痩せる」という方もいる一方、授乳終了後もホルモンバランスの回復に時間がかかる方もいます。
◎ 産後のホルモン変化と体型の関係まとめ
🌸 リラキシン:骨盤の不安定化(産後6ヶ月頃まで影響が続く)
🌸 エストロゲン低下:脂肪蓄積・代謝低下・筋力維持の困難
🌸 プロラクチン:体脂肪の蓄積傾向・授乳中のエストロゲン抑制
これらのホルモン変化が重なる産後は、体型が崩れやすく・戻りにくい特別な時期です。「努力が足りない」のではなく、体の中でこれだけの変化が起きているのです。
4. 授乳・抱っこ姿勢が骨盤・体型をさらに歪める理由

産後の骨盤・体型の問題をさらに複雑にするのが、育児中の姿勢です。
■ 授乳姿勢の問題
授乳中は、赤ちゃんを抱きながら下を向き続ける姿勢が長時間続きます。1日の授乳時間は新生児期で合計4〜8時間にもなることがあります。この姿勢では次のことが起きます。
- 頭が前に出て首・肩・背中に慢性的な負荷がかかる
- 背中が丸まった猫背姿勢が固定化される
- 猫背になると骨盤が後傾し、体幹の筋肉が機能しにくくなる
- 腸腰筋が短縮・弱化し、骨盤の安定性がさらに低下する
「授乳中に背中・腰が痛くなってきた」「肩こりが産後からひどくなった」という方は、この授乳姿勢による影響が大きいケースが多いです。
■ 抱っこ姿勢の問題
赤ちゃんを抱っこする際、多くのママが無意識に「腰を後ろに反らせて赤ちゃんを支える」姿勢をとります。これが腰椎への慢性的な過負荷につながります。また抱っこひもを使う場合も、長時間の使用で肩・背中・腰への負担が蓄積します。
さらに「利き手側ばかりで抱っこする」「授乳時に同じ側ばかり使う」という習慣が、骨盤の左右差・体の非対称性を生み出します。
■ 育児動作全般の問題
おむつ替え・入浴・ベビーカーの出し入れ・低い位置での作業——育児には前かがみの動作が多く含まれます。これらの動作を一日中繰り返すことで、腰椎・骨盤・体幹に慢性的な負荷がかかり続けます。
「赤ちゃんのために動いているのに、どんどん体が壊れていくような気がする」
——そう感じているママの体は、まさに限界に近い状態で無理をしています。
5. 産後に体重が落ちない本当の理由——代謝・冷え・むくみの悪循環
「授乳でカロリーを消費しているはずなのに体重が落ちない」「産前より食べていないのに体重が戻らない」——その理由は、骨盤の歪みが引き起こす代謝・冷え・むくみの悪循環にあります。
■ 骨盤の歪みが代謝を下げるメカニズム
骨盤が開いたまま・歪んだままになると次のことが起きます。
- 体幹の筋肉が機能しない:骨盤を支える筋肉(腹横筋・多裂筋・骨盤底筋)が正しく機能しなくなります。これらの筋肉は全身の筋肉の中でも基礎代謝への貢献が大きく、ここが機能しないと基礎代謝が大幅に低下します。
- 内臓の下垂:骨盤が歪んで体幹の筋肉が弱まると、腸・子宮などの内臓を支える力が低下します。内臓が下がると消化機能・吸収機能が低下し、代謝がさらに落ちます。また内臓下垂は下腹部のぽっこりを引き起こします。
- 血行不良と冷え:骨盤まわりの歪みは骨盤内の血行を悪化させます。骨盤内の血流が滞ると、下半身全体の冷えとむくみが起きやすくなります。冷えが続くと体は熱を保つために脂肪を蓄積しようとするため、さらに痩せにくくなります。
- むくみによる体重増加:産後はホルモン変化によっても体内の水分バランスが崩れやすく、むくみが起きやすい状態です。骨盤の歪みによる血行不良が重なると、むくみがひどくなり体重が落ちにくくなります。
■ 睡眠不足が代謝を下げる
育児中の睡眠不足は、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を増やし、脂肪を蓄積しやすくします。また睡眠中に分泌される成長ホルモン(体の修復・脂肪燃焼に関与)が十分に分泌されなくなります。
「産後から睡眠不足が続いているせいか、体重が落ちない」という方は、この要因が大きいことがあります。
これらの要因が重なることで、「どんなに頑張っても体重が落ちない」という状況が生まれます。「意志が弱い」「運動が足りない」のではなく、体の仕組みそのものが体重減少を妨げている状態なのです。
6. 「産後骨盤矯正はいつから始めるべき?」——時期と注意点
「産後いつから整体に行っていいの?」「まだ傷が痛むけど大丈夫?」——産後の骨盤矯正を検討しているママからよく聞かれる質問です。
■ 一般的な目安
産後6〜8週(産褥期明け)以降が、骨盤矯正を始める一般的な目安です。この時期、産後健診で「問題なし」と言われてから動き出すことが基本です。ただしこれはあくまでも目安であり、個人差があります。
■ 時期別のアプローチ
- ・産後0〜6週(産褥期)
- 体の回復を最優先にする時期です。骨盤ベルトの着用・安静・栄養補給が中心です。激しい運動・強い施術は避けてください。ただし、軽い呼吸法・骨盤底筋の意識的な使い方の練習は、産褥期から始められることが多いです。
- ・産後6週〜3ヶ月
- 産後健診でOKが出れば、ソフトな骨盤矯正を開始できます。この時期はまだリラキシンの影響が残っており骨盤が動きやすい状態なので、骨盤を正しい位置に戻すのに最も適した時期です。
- ・産後3〜6ヶ月
- 骨盤の可動性は少し低下し始めますが、まだ柔軟性が残っているため効果が出やすい時期です。この時期を逃さず取り組むことが重要です。
- ・産後6ヶ月〜1年以降</
8. 産後のお腹のコリ——なぜ帝王切開・自然分娩問わず起きるのか
おんおんどうの施術で最も重視するのが「お腹のコリ」の解消です。産後の体型回復において、このお腹のコリが大きな障壁になっているケースが非常に多いです。
■ 自然分娩後のお腹のコリ
自然分娩の場合、妊娠中の約10ヶ月間、お腹は大きく引き伸ばされた状態が続きます。この過程で腹直筋・腹横筋・腸腰筋が引き伸ばされ、機能が低下します。出産後、これらの筋肉が元の状態に戻る過程で、筋肉・筋膜の硬化(コリ)が生じることがあります。
特に腸腰筋は、妊娠中の骨盤前傾姿勢で短縮し、産後も硬いままになっているケースが多いです。腸腰筋がコったまま・短縮したままでは、骨盤を正しい位置に戻すことができません。
■ 帝王切開後のお腹のコリ
帝王切開の場合、腹部を切開するため、傷周辺の筋肉・筋膜が瘢痕(はんこん)化することがあります。また手術後の痛みで腹部をかばう姿勢が続くことで、腹部の筋肉・筋膜が硬化しやすくなります。
「帝王切開後、お腹に力が入りにくくなった」「傷の周辺がいつも突っ張っている感じがする」という方は、この筋膜の硬化・癒着が関与していることがあります。
■ お腹のコリが体型回復を妨げる理由
お腹のコリがある状態では次のことが起きます。
- 腹横筋が正しく機能しないため、ウエストが締まらない
- 腸腰筋のコリが骨盤の正常な位置への回復を妨げる
- 内臓まわりの筋膜の硬化が内臓の機能を低下させる
- 体幹全体の機能が低下し、骨盤を支える力が弱まる
おんおんどうでは、自然分娩・帝王切開問わず、産後のお腹のコリを丁寧に評価・解消するアプローチを行います。「産後ずっとお腹に力が入らない」「ウエストが全然締まらない」という方は、このお腹のコリへのアプローチが体型回復の突破口になることが多いです。
9. 整体おんおんどうの産後骨盤矯正の特徴と施術の流れ
迫田徳昭のプロフィール
鹿児島市で整体院「おんおんどう」を営む迫田徳昭と申します。1989年(平成元年)に国家資格・理学療法士の免許を取得し、総合病院・整形外科・理学療法士養成校での勤務など22年のキャリアを経て、2010年8月に開業しました。現在60歳、施術歴37年、これまでに25万人以上の方と向き合ってきました。
自律神経やホルモンバランスを整える施術が得意であり、産後のホルモン変化・体の変化に対応した施術を行ってきました。
■ 施術の特徴
- ① お腹のコリを解消する独自アプローチ
- 産後の体型回復において最も重要な「お腹のコリ(腸腰筋・腹横筋・骨盤底筋)」へのアプローチが、おんおんどうの最大の特徴です。骨盤を外から押すだけでなく、内側から骨盤を支える筋肉を機能させる状態に戻すことを重視します。
- ② 帝王切開・自然分娩どちらにも対応
- 自然分娩・帝王切開それぞれの状態に応じたアプローチを行います。帝王切開後の傷周辺の筋膜への配慮、腹部への負荷の調整など、状態に合わせた施術計画を立てます。
- ③ できるだけ痛くないソフトな施術
- 産後の疲弊した体に強い刺激を与えることは避けます。ソフトな施術でも、正確なアプローチによって骨盤・体幹・筋膜に有効に働きかけることができます。
- ④ 授乳・ホルモン変化への理解あるカウンセリング
- 産後のホルモン変化・授乳状況・育児の状況を丁寧にお聞きします。「こんなこと言っていいのかな」と思うことでも、遠慮なく話してください。あなたの状況を理解したうえで、最適なアプローチを一緒に考えます。
- ⑤ 再発防止・生活指導まで
- 骨盤が整ってもそこがゴールではありません。育児中の抱っこ姿勢・授乳姿勢のアドバイス、産後の運動指導・食事指導まで、体型の根本的な回復をサポートします。
- ⑥ 自律神経・ホルモンバランスへのアプローチ
- 産後うつ傾向・気分の落ち込み・睡眠の質の低下なども、自律神経・ホルモンバランスの乱れが関与していることがあります。これらへのアプローチも得意としています。
■ 通いやすい環境
- 日曜・祝日も営業(20時まで)——パパがいる日・休日にも来院できます
- 完全予約制で待ち時間なし——赤ちゃんのペースに合わせた来院が可能
- 鹿児島北インターから車で5分・駐車場あり——ベビーカーや抱っこでも来やすい
- カード決済対応
まとめ
- 産後に体型が戻らない・体重が落ちない根本原因は「骨盤の歪み」と「お腹のコリ」
- リラキシン・エストロゲン低下・プロラクチンなどホルモン変化が体型に大きく影響する
- 授乳・抱っこ姿勢が骨盤・体幹の歪みをさらに悪化させる
- 骨盤の歪みによる代謝低下・冷え・むくみが体重減少を妨げる悪循環を生む
- 産後6週〜3ヶ月が骨盤矯正の最もよいタイミング
- 「骨盤ベルトだけでOK」「自然に戻る」は誤解——適切なケアが必要
- 帝王切開・自然分娩問わず産後のお腹のコリへのアプローチが体型回復の鍵
- 授乳中・お子様連れでも安心して通える環境が重要
「産後の体型が気になっているけど自分のことは後回しになっている」——そういうママほど、早めに動くことが体型回復の近道です。まず現在の体の状態を丁寧に評価させてください。できることとできないことを正直にお伝えしながら、一緒に取り組んでいきましょう。
整体おんおんどうへのご予約・お問い合わせ
整体おんおんどう
理学療法士・整体師 迫田徳昭
鹿児島県鹿児島市小野3丁目2番7号
(鹿児島北インターから車で5分/駐車場1台)
営業時間:〜20時まで 日曜・祝日も営業
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