【泣くことは健康に良い?】
― 自律神経と涙の医学的メカニズム ―
「泣く=弱い」は大きな誤解
「辛い時は泣いてみる。」
この言葉を精神論だと感じる方もいるかもしれません。しかし、泣くという行為は、生理学的に非常に理にかなった回復反応です。
現代社会では、感情を抑えることが“強さ”と捉えられがちです。しかし、身体の仕組みから見ると、感情の抑制が長期化することは、むしろ慢性的な不調の原因になり得ます。
涙の種類と身体への影響
涙には主に三種類あります。
- 基礎分泌涙(目を潤すための涙)
- 反射性涙(刺激に対する涙)
- 情動性涙(感情による涙)
健康に関与するのは、情動性涙です。
情動性涙が出る場面では、脳の辺縁系(感情を司る部位)が活性化しています。このとき、自律神経系にも変化が起こります。
泣くと副交感神経が働く理由
人は強いストレスを受けると、交感神経が優位になります。
交感神経優位状態では:
- 心拍数の上昇
- 血管収縮
- 筋緊張の持続
- 呼吸の浅化
- 消化機能の低下
が起こります。
この状態が長く続くと、肩こり・頭痛・胃腸障害・睡眠障害などに発展します。
一方、泣くと呼吸パターンが変化します。
すすり泣きの後には、深く長い呼気が自然に起こります。この呼気優位の呼吸が、副交感神経を活性化させます。
副交感神経が優位になると:
- 筋緊張の緩和
- 血流の改善
- 心拍数の安定
- 消化機能の回復
といった回復反応が起こります。
泣いた後に「少しスッとする」「力が抜ける」感覚があるのは、この生理反応によるものです。
感情の我慢が慢性症状をつくる
整体の臨床現場でも、慢性的な肩こりや背部緊張が強い方の多くに、感情抑制の傾向が見られます。
・怒りを抑えている
・悲しみを表に出さない
・弱音を吐けない
こうした状態は、胸郭周囲の緊張を固定化させ、呼吸を浅くします。
呼吸が浅い状態が続くと、自律神経のバランスは崩れやすくなります。
つまり、泣かずに我慢することが、身体の緊張を慢性化させる要因になっているケースも少なくありません。
泣くことはセルフリセット機能
泣くことは「感情の暴走」ではなく、身体のリセット機能です。
もちろん、無理に泣く必要はありません。しかし、涙が自然に出る状況であれば、それを抑え込む必要もありません。
感情の解放は、自律神経の再調整を促します。
それは結果として、
- 慢性痛の軽減
- 睡眠の質の向上
- 呼吸の改善
- 回復力の向上
につながります。
まとめ
「辛い時は泣いてみる。」
この言葉は決して精神論ではありません。
涙は、自律神経を整える自然な反応です。
我慢を続けることよりも、ときには感情を解放することが、身体の回復を早めることがあります。
泣くことは弱さではなく、身体が本来持っている調整機能のひとつ。
心と身体は、常に連動しています。
涙もまた、立派な健康反応なのです。
★Youtubeで動画も見られます
※一般的な健康情報です。医学的に十分に証明されていない内容を含む場合があります。
※動画の一部はAIで作成しています
🏠 ★整体おんおんどう|鹿児島市小野町
自律神経・姿勢・おなかの専門整体
▶ ご予約・詳細はこちら
●お問い合わせは公式LINE→https://lin.ee/7ym8CrL
整体おんおんどう【健康の格言】講座:身体は、必ず良くなろうとしているについて詳しくはこちら
この記事に関する関連記事
- あなたの仕事が背中を痛めている——職業別・背中の痛みの原因と対処法を鹿児島の整体師が解説
- 【#074健康の格言】身につけている色を変えて健康に
- 【#072健康の格言】他の人のために、健康でいる
- 【#071健康の格言】大切なことは目に見えない
- 【#070健康の格言】本音の時間を作る
- 【#069健康の格言】病名を忘れてみる
- 【#068健康の格言】笑う門には健康きたる
- 【#067健康の格言】綺麗な言葉を意識して使ってみましょう
- 【#066健康の格言】化粧をするとき肌に摩擦を与えないように心がけよう
- 【#065健康の格言】楽な姿勢は、背中が丸い
- 【#060健康の格言】『過去の原因』は改善できない。『今できること』から改善する。
- 【#059健康の格言】1日1回、体のことを気にしてみる
- 【#056健康の格言】継続は(健康の)力なり
- 【#055健康の格言】病は気から
- 【#054健康の格言】座る時、立ち上がるときは“ちょうちん”をイメージして
- 【#053健康の格言】指は、手のひらまでが指
- 【#052健康の格言】おじぎは、股関節の軸を後ろに持っていくイメージで
- 【#051健康の格言】腕を動かす時は、うしろの肩甲骨から動かすイメージで
- 【#050健康の格言】痛みの原因は「つくりが似ている場所」にある
- 【#049健康の格言】痛みのホントの原因は、反対側にある(その2)
- 【#048健康の格言】痛みのホントの原因は、反対側にある(その1)
- 【#047健康の格言】骨は急には変形しない
- 【#046健康の格言】健康になるには運動をやめよう
- 【#045健康の格言】昼間どうしても眠くなる時は、コレをしよう
- 【#044健康の格言】正しいフォームを意識しよう
- 【#043健康の格言】経口補水液の作り方
- 【#042健康の格言】カラダは消耗品であるということを自覚しよう
- 【#041健康の格言】「力を抜く」ことを意識しよう。
- 【#040健康の格言】「やせたいけど、面倒」ではなく、「面倒だけど、やせたい」と言おう。
- 【健康の格言 Vol.039】着実に身体をよくする3つの基本姿勢(意識)
- 【健康の格言 Vol.038】呼吸を意識しよう
- 【健康の格言 Vol.037】手は「ていねいに」使おう
- 【健康の格言 Vol.036】材料さえあればすぐできる手荒れ対策
- 【健康の格言 Vol.035】パソコンやスマホ、見すぎると首コリがやってきますよ
- 【健康の格言 Vol.034】あなたが思う「普通の生活」——実は普通じゃないかもしれない
- 【健康の格言 Vol.033】寝る前にはちみつ入りホットミルクで、ぐっすり眠ろう
- 【#032健康の格言】「ストレス」は精神的なものだけではない
- 【#031健康の格言】きつい服や下着は、ゆがみのもと
- 【#030健康の格言】3つある「健康」の定義を知ろう
- 【#029健康の格言】行動したければ、情報を遮断しよう!
- 【#028健康の格言】たまには自分の時間を作ろう
- 【#027 健康の格言】人生は“笑いのほうが多い”
- 【#026 健康の格言】体には“6つの温めポイント”がある!
- 【#022健康の格言】薬を飲んだから治ったは大間違い!
- 【#025健康の格言】肩こりには肘を温める
- 【#028 健康の格言】自分の時間を作ろう
- 【#024健康の格言】腰痛の“85%は原因不明
- 【#023健康の格言】コリは強く揉めば揉むほど悪化する
- 【#022健康の格言】薬を飲んだから治ったは大間違い!
- 【#021健康の格言】良い姿勢でも1時間続ければ悪い姿勢
- 【#020健康の格言】あれ!?なんか調子が悪いぞ?と思ったら、スグ掃除
- 【#019健康の格言】偏頭痛解消には”肩甲骨ぐるぐる”を
- 【健康の格言 #018】眼精疲労の解消には両耳を外側に引っ張って!
- 【健康の格言 #017】風邪を引いたら“無理に食べない
- 【健康の格言 #016】エネルギー状態のよい寝かた
- 【健康の格言 #015】免疫を鍛えるためにも『風邪』をひくのは大事
- 【健康の格言 #014】それ食べるの、1割だけガマンしませんか?
- 【健康の格言 #013】頭痛・吐き気・めまい。ひどい症状を伴うとき、まずは病院で診察を!
- 【健康の格言 #012】風邪は首からやってくる
- 【健康の格言 #011】消化吸収には時間がかかる
- 【#010健康の格言】#010百円カイロの上手な使い方
- 【健康の格言 #009】体軸を常に意識しよう(その2)
- 【健康の格言 #008】体軸を常に意識しよう(その1)
- 【健康の格言 #007】たまには自分のからだに「ありがとう」を!
- 【健康の格言 #006】腰痛解消には“カエル脚”で寝転がろう(ものぐさな人向け)
- 【健康の格言 #005】モノをつかむ時は、小指を意識しましょう
- 【健康の格言 #004】歩く時は、おへその横から足をもちあげるイメージで歩こう
- 【健康の格言 #003】背中のはりをとるセルフケア
- 【健康の格言 #002】セルフで骨盤締めてダイエット
- 【健康の格言 #001】気をつけ”が正しい姿勢じゃない
- 温々堂 365日健康講座 「健康の格言」
- 気象と症状の関係:季節病と気象病
- ぐっすり眠れるようにするための2つのセルフケア
- 涼しくなっても倦怠感が残る、秋バテを知ってますか?
- 薬に頼らない血圧調整のセルフケア【11月のケア】
- 2度寝を防ぐ熟睡するための2つのケア
- 気力と体力をアップするケア
- お水を利用したストレス解消のケア
- 【第6回】自律神経失調と「おなかのコリ」が関係する理由
- 自律神経失調の対処法になるへそまわりのケア【4月のケア】
- 息は吸う事よりはきだすのが大切ってご存じですか?
- 自律神経失調の原因、水不足と疲れ目を解消しよう【1月のケア】
- 雨の降る前に頭痛や神経痛になる理由
- 雨の日に多くなる偏頭痛を解消する方法
- ひどい頭痛解消に疲れ目ケアを【12月のケア】
- 花粉症で、目のかゆみ・鼻水・くしゃみ・鼻づまりにやるべきケア
- 【第2回】ひどい頭痛の原因がおなかのコリである理由
- 花粉症と骨盤の開きの関係【3月のケア】
- 頭痛と眼精疲労と頭蓋骨の開き【2月のケア】






お電話ありがとうございます、
鹿児島の整体おんおんどうでございます。