「機能性側弯症」と「構築性側弯症」の違いとは?|鹿児島の整体 おんおんどう

側弯症には2つのタイプがある

「機能性側弯症」と「構築性側弯症」の違いとは?原因・見分け方と改善アプローチ

学校の検診で「側弯の疑いがあります」と言われたり、

ご自身の体を見て「あれ、なんだか傾いてる?」と気づいたり。

そんなとき、頭に浮かぶのはきっと

「このまま様子を見ていていいのか、それとも早めに動いた方がいいのか」

という気持ちだと思います。

実は、ひとくちに「側弯症」といっても、性質がまったく異なる2つのタイプがあります。それが、機能性側弯症構築性側弯症です。

この違いを知っておくだけで、必要以上に不安にならずに済むこともありますし、逆に「様子を見ていて大丈夫」と思っていたものが、実はしっかり医療機関で診てもらうべきものだった、ということも防げます。

今日は、この2つの違いを整理してみたいと思います。

機能性側弯症とは?

機能性側弯症の原因3場面

機能性側弯症は、背骨そのものには構造的な問題がなく、他の原因によって一時的に傾いて見えている状態です。

原因として多いのは、次のようなものです。

  • 日常の姿勢のクセ
  • 左右の脚の長さの違い
  • 腰の痛み(腰椎椎間板ヘルニアなど)をかばうことで生じる傾き

なぜかというと、体はどこかに痛みや負担があると、無意識にそれをかばおうとして、姿勢そのものを変えてしまうことがほとんどだからです。

脚の長さに左右差があれば、その上に乗っている骨盤も傾き、それを補うように背骨も傾く、というイメージです。

機能性側弯症の一番の特徴は、骨そのものが変形するような、固定的なねじれを伴っていないことです。

体が横に曲がる以上、多少の回旋はどうしても伴いますが、それは椎骨そのものの形が変わってしまうような、構造的なものではありません。

そのため、原因になっている姿勢のクセや痛みが改善されれば、側弯そのものも一緒に軽くなっていくことがほとんどです。

構築性側弯症とは

特発性側弯症の特徴

一方、構築性側弯症は、背骨そのものに、構造的な変形を伴うねじれが生じている状態です。

こちらは、成長とともに進行する可能性があるため、経過をしっかり見ていく必要があります。

構築性側弯症の中で一番多いのが、特発性側弯症です。

「特発性」とは「原因がはっきり分かっていない」という意味で、構築性側弯症の中の8割ほどを占めるといわれています。

ここで、誤解しやすいポイントをひとつお伝えしておきますね。

この「8割」は、側弯症全体の数字ではなく、あくまで「構築性側弯症」という枠の中での割合です。

実際には、側弯症だと思っていたら、原因を取り除けば良くなる機能性側弯症だった、というケースも少なくありません。

さらに、特発性側弯症の中でも、発症した年齢によって経過はかなり異なります。

10歳以降に発症する思春期側弯症が多くを占める一方、

乳幼児期(0〜3歳ごろ)に発症するタイプの中には、成長とともに自然に目立たなくなっていくケースがあることも分かっています。

「特発性側弯症です」と言われたからといって、一律に「進行し続けるもの」と決めつける必要はありません。

年齢や経過によって、見通しは一人ひとり違います。

そのほか、生まれつき背骨の形に問題がある先天性側弯症や、神経や筋肉の病気に伴う側弯症なども、構築性側弯症に含まれます。

見分け方:前屈テスト

前屈テスト・背中の盛り上がりの図解

この2つを見分ける代表的な方法として、前屈テストがあります。

ご自宅でも、お子さんと一緒に試すことができます。

やり方はシンプルです。両手を合わせて、おじぎをするように前かがみになってもらいます。

このとき、背中や腰の高さが左右で対称になっているかを、後ろから確認します。

  • 左右が対称で、盛り上がりがなければ、機能性側弯症の可能性が高い
  • 背中や腰の片側だけが不自然に盛り上がっていれば(肋骨や腰の隆起)、構築性側弯症の可能性がある

ただし、正直にお伝えすると、この前屈テストだけで確実に判断できるわけではありません。

胸椎と腰椎の両方が反対方向に曲がる「ダブルカーブ」というタイプの場合、左右のバランスが取れてしまい、前屈しても盛り上がりが目立たないことがあります。

そのため、気になる場合は自己判断だけで終わらせず、学校の検診結果や、医療機関でのレントゲン検査を必ず確認してくださいね。

当院では骨の画像診断はできませんので、この点は正直にお伝えしておきます。

改善アプローチの違い

  • 側弯の歪み
  • 立位検査_前屈検査

このタイプの違いは、そのまま「何ができるか」の違いにもつながります。

機能性側弯症の場合

原因となっている姿勢のクセ、骨盤の傾き、脚の長さの見かけ上の差などにアプローチすることで、側弯そのものが軽くなっていく方が多いです。

当院で普段行っている、骨盤やお腹まわりの緊張を整える施術が、まさにこのタイプに合っていることがほとんどです。

構築性側弯症の場合

骨そのもののねじれを、完全にまっすぐな状態に戻すことは難しい場合が多いです。

特に、骨の成長が終わったあとの構造的な変形は、施術だけで完全に元通りにできるものではありません。

ただ、これは私自身の37年の臨床経験から感じていることですが、構築性側弯症のねじれには、骨盤や上半身の歪みが関係していることが多いです。

なので,そこを丁寧に整えていくことで、カーブの角度や体の見た目、そして自覚症状が、ある程度変化していく方を数多く見てきました。

進行の程度によっては、医療機関での経過観察や装具治療、場合によっては手術といった判断が必要になることもあり、その医学的な判断は当院ではできません。

体の使い方や歪みへのアプローチは、医療機関でのケアと並行して行っていただけることが多いです。

医療機関での経過観察と、当院での体のケアは、対立するものではなく、両方を併用していただくのが一番だと考えています。

まとめ

おんおんどう院長の迫田

側弯症と聞くと、つい「全部同じもの」として不安になってしまいがちです。

しかし,実は原因も見通しも異なる、性質の違うものが含まれています。

「特発性側弯症は8割」と聞くと、身構えてしまう方もいるかもしれませんが、機能性側弯症の可能性や、年齢による経過の違いもあります。

数字だけで「自分はもう良くならない」と決めつけてしまわないでくださいね。

もしご自身やお子さんの体について、

「これはどちらのタイプなんだろう」

「このまま様子を見ていていいのか、それとも早めに動いた方がいいのか」

と気になることがあれば、まずは前屈テストで様子を見つつ、よかったら一度、体の状態を確認させてくださいね。

医療機関を受診すべきかどうかも含めて、一緒に考えさせていただきます。

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