頭痛や首の重だるさ、実は「あご」の力みが原因って知ってますか?

パソコン作業中に無意識にあごを食いしばっている人物

肩や首をほぐしても取れない重だるさで悩んでませんか?

「肩や首をどれだけほぐしても、頭が締めつけられるような感じが取れない」

そんなふうに感じたことはありませんか。

マッサージに行っても、お風呂でしっかり温めても、その日は楽になるけれど、また数日すると同じ重だるさが戻ってくる。

原因は肩や首にあると思って、そこばかりケアしてきた方も多いのではないでしょうか。

実はその頭痛や首の重だるさ、あご(咬筋・側頭筋)の力みが関係していることがほとんどです。

あご(咬筋・側頭筋)とはどんな筋肉?

咬筋と側頭筋の位置を示した頭部側面のイラスト

咬筋(こうきん)というのは、あごを閉じるときに使う、頬の後ろあたりにある筋肉です。

側頭筋(そくとうきん)は、こめかみからつむじにかけて広がっている筋肉で、こちらもあごを動かすときに働きます。

どちらも普段はあまり意識されない場所ですが、実はかなり力の入りやすい筋肉なんです。

なぜかというと、この2つの筋肉は「食いしばる」という動作にとても関わりが深いからです。

仕事に集中しているとき、パソコンの画面を見ているとき、あるいは眠っている間も、気づかないうちに奥歯をぐっと噛みしめてしまっていることがあります。

ご自身では「そんなに力を入れているつもりはない」という方がほとんどなのですが、咬筋を触ってみると、片方だけ、あるいは両方ともパンパンに張っている、ということが少なくありません。

なぜ頭痛や首の重だるさにつながるのか

側頭筋の緊張がこめかみの頭痛に、咬筋の緊張が首の前側の張りにつながる仕組みを示したイラスト

この咬筋・側頭筋の緊張が、なぜ頭痛や首の重だるさにつながるのでしょうか?

側頭筋は頭蓋骨の広い範囲に付着しているため、緊張するとこめかみ周辺が締めつけられるような頭痛(緊張型頭痛と呼ばれるタイプに近い症状)につながりやすいです。

また、咬筋のすぐ下には胸鎖乳突筋という首の前側の大きな筋肉があり、あごの筋肉が硬くなると連動して首の前側まで引っ張られ、結果として首こり・肩こりとして感じられることもあるのです。

咬筋や側頭筋は食事をしたり、会話をしたり、私たちの生活に欠かせない大切な働きをしてくれている筋肉です。

ただ、ストレスや集中状態が続くと、必要以上に力が入りっぱなしになってしまう。

それが積み重なることで、頭や首にまで影響が及んでしまうというわけなんです。

セルフチェックしてみましょう

あごの力みを確認する3ステップのセルフチェックイラスト

セルフチェックしてみましょう。次の3つのステップを試してみてください。

まず、奥歯を軽く噛みしめて、頬のえら(耳の少し前あたり)に指を軽く当ててみます。

次に、そのまま「ぐっ」と噛みしめて、指先で盛り上がってくる筋肉があるかを確かめてみてください。

それが咬筋です。

最後に、力を抜いた状態に戻して、先ほどと同じ場所を触ってみましょう。

噛みしめる前と後で、こわばりの感じ方に差がなく、常に硬さを感じる場合は、力みが習慣化しているサインです。

こんな場面で力が入りやすい

パソコン作業・運転・就寝・荷物の持ち上げなど、あごに力が入りやすい日常の4場面のイラスト

日常の中では、次のような場面で咬筋・側頭筋に力が入りやすいです。

  • パソコンやスマートフォンの画面に集中しているとき
  • 車の運転中、特に渋滞や緊張する場面
  • 眠っている間(歯ぎしり・食いしばりとして)
  • 重い荷物を持ち上げるときや、力を入れる作業のとき

放っておくと起きる悪循環

あごの力みが首・肩へと波及する悪循環を示したイラスト]

この力みは、放っておくとひとつの流れになって波及していきます。

まずあごに力が入り、それが咬筋のすぐ下にある首の前側の筋肉を引っ張り、最終的には首こり・肩こりとして感じられる。

そんな「あご→首の前側→首こり・肩こり」という悪循環に、心当たりのある方もいらっしゃるかもしれません。

あごまわりにも目を向けてみてください

自分のあごに軽く触れて力みに気づき、穏やかな表情を浮かべる人物のイラスト

あごの力みに気づかないまま、肩や首だけをケアし続けても、根本の原因が残っていればまた同じ重だるさが戻ってきてしまうことがあります。

もし「肩や首のケアをしているのになかなか楽にならない」と感じているなら、一度あごまわりにも目を向けてみてくださいね。

当院でも、肩こりや頭痛でいらっしゃった方のカウンセリングの中で、あごの緊張が背景にあるケースを度々お見受けします。

ご自身の体のクセに気づくことが、改善への第一歩になることも多いです。

よかったら、日々のちょっとした瞬間に、ご自分のあごの力み具合を意識してみてください。

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