スマホ・パソコン作業のうつむき姿勢、後頭部の重だるさの原因です

スマホを見ながらうつむき姿勢が続いている人物のイラスト

後頭部の重だるさ、目の疲れだけだと思っていませんか

「夕方になると後頭部のあたりがずっしり重い」

「首の付け根を押すと、なんとも言えない痛気持ちよさがある」

そんな感覚に心当たりはありませんか。

目の疲れだと思って目薬をさしたり、肩を回してみたりしても、根本的にはあまり変わらない。

そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

その後頭部の重だるさは、後頭下筋群(こうとうかきんぐん)という筋肉の圧迫が原因です。

後頭下筋群とはどんな筋肉?

後頭下筋群の位置を示した頭部後方から見たイラスト

後頭下筋群というのは、頭蓋骨のすぐ下、首の付け根の一番深いところにある小さな筋肉の集まりです。

頭を支えたり、細かく傾けたりする役割を持っていて、私たちが視線を動かすたびに、実はこの筋肉が微調整をしてくれています。

なぜかというと、スマートフォンやパソコンの画面を見るとき、頭は自然と少し前に傾きます。

この傾いた頭を支え続けるために、後頭下筋群は常に働き続けることになります。

頭の重さは体重の約10%、成人ならおよそ5〜6kgあるとされていて、うつむく角度が深くなるほど、首の付け根にかかる負担は何倍にも増えていきます。

なぜ後頭部の重だるさにつながるのか

後頭下筋群が緊張し続けると、なぜ後頭部の重だるさや、目の奥の疲れにまでつながるのでしょうか?

後頭下筋群のすぐそばには、頭部への血管や神経が通っています。
この筋肉がこわばって硬くなると、周辺の血流が悪くなり、後頭部から頭頂部にかけての締めつけ感や、目の奥の重さとして感じられることが少なくありません。

うつむき姿勢による後頭下筋群への負担が後頭部の重だるさにつながる仕組みを示したイラスト

後頭下筋群は、視線を安定させ、頭のバランスを保つために欠かせない、大切な筋肉です。

ただ、スマートフォンやパソコンを見る時間が長くなった今、うつむく姿勢が続く時間もそれだけ長くなっています。

その積み重ねが、後頭部の重だるさとして表れてくるのです。

セルフチェックしてみましょう

首の付け根に指を当てて後頭下筋群の緊張を確認する3ステップのセルフチェックイラスト

ご自身でセルフチェックしてみる方法もあります。

よかったら、次の3つのステップを試してみてください。

まず、両手の指を首の付け根、髪の生え際のあたりに軽く当ててみます。

次に、指先に少し力を入れて、真ん中よりやや外側のくぼみを押してみてください。

次に、その状態のまま、あごを軽く引いてうつむく姿勢を取ってみましょう。

うつむいた瞬間に指の下の筋肉がぐっと硬くなる感じがあれば、後頭下筋群に負担がかかっているサインです。

こんな場面で負担がかかりやすい

スマホ操作・パソコン作業・読書・信号待ちなど、うつむき姿勢になりやすい日常の4場面のイラスト

日常の中では、次のような場面で後頭下筋群に負担がかかりやすいです。

  • スマートフォンを顔の下の位置で見ているとき
  • パソコンの画面が目線より低い位置にあるとき
  • 読書や書き物で、長時間うつむいているとき
  • 信号待ちや順番待ちで、立ち止まってスマホ画面をのぞき込んでいるとき

放っておくと起きる悪循環

後頭部の負担が首・肩へと波及する悪循環を示したイラスト

この負担は、放っておくとひとつの流れになって波及していきます。

まず後頭下筋群に力が入り、それが首全体の筋肉を引っ張り、最終的には首こり・肩こりとして感じられる。

そんな「後頭部→首→肩」という悪循環に、心当たりのある方も多いはずです。

おわりに|画面の高さを、一度見直してみてください

スマホの画面を目線の高さまで上げて、姿勢を整える人物のイラスト

後頭部の重だるさに気づかないまま、肩や首だけをケアし続けても、根本の原因が残っていればまた同じ重だるさが戻ってきます。

もし「肩や首のケアをしているのになかなか楽にならない」と感じているなら、一度スマートフォンやパソコンの画面の高さを見直してみてくださいね。

当院でも、肩こりや頭痛でいらっしゃった方のカウンセリングの中で、うつむき姿勢の積み重ねが背景にあるケースを度々お見受けします。

ご自身の体のクセに気づくことが、改善への第一歩になることも多いです。

よかったら、画面を見る角度を、日々のちょっとした瞬間に意識してみてください。

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