【#107健康の格言】
ガマンするのは3日まで

【#107健康の格言】
ガマンするのは3日まで

3日以上続く疲れを放置してはいけない理由

疲れたら休む。これは正しい対処法です。

しかし3日以上同じ疲れやだるさが続いている場合は話が違います。

 

理学療法士として37年間、25万回以上の施術を行ってきた中で気づいたことがあります。

慢性的な疲労感や体の重だるさを訴える方の多くに共通しているのが,

自律神経の慢性的な乱れです。

 

人間の体は十分な睡眠と休養によって疲労物質を排出して組織を修復するように設計されています。

健康な自律神経の状態であれば1〜2日の十分な休息で疲れは回復します。

 

この回復が起きないとき体は自律神経のバランスが乱れているサインを発しています。

 

自律神経の構造と疲労回復の関係

 

自律神経は交感神経と副交感神経の2つから構成されます。

 

交感神経は活動時や緊急時に優位になる神経です。

心拍数の増加、

血管の収縮、

筋肉の緊張増大、

免疫系の一部抑制などを引き起こします。

 

いわゆる闘争か逃走かの反応を準備する神経です。

 

副交感神経は休息時や回復時に優位になる神経です。

心拍数の低下、

血管の拡張、

消化器系の活性化、

組織修復の促進などを担います。

 

疲労回復は副交感神経が優位な状態でのみ効率的に進みます。

特に深いノンレム睡眠時には成長ホルモンが集中的に分泌されて,

筋肉や組織の修復が行われます。

 

しかし交感神経が慢性的に優位な状態では,

副交感神経への切り替えがスムーズにいきません。

 

睡眠を取っても深いノンレム睡眠に入りにくくなります。

その結果として眠ったはずなのに疲れが取れないという状態が生じます。

 

交感神経優位の慢性化が引き起こす身体的影響

 

交感神経が慢性的に優位な状態が続くと以下の生理学的変化が起きます。

 

免疫機能への影響があります。

交感神経優位の状態ではナチュラルキラー細胞をはじめとする,

免疫細胞の活性が低下します。

 

コルチゾールが慢性的に高値になることで免疫抑制が起きやすくなります。

風邪をひきやすくなる、治りにくくなるという症状の背景にはこのメカニズムがあります。

 

消化器系への影響もあります。

消化器系の機能は副交感神経によって調節されています。

 

交感神経優位の状態では消化液の分泌が抑制されて腸の蠕動運動が低下します。

食欲不振、胃の不快感、便秘、下痢といった症状が現れることがあります。

 

精神的影響もあります。

交感神経優位の慢性化はセロトニンなどの神経伝達物質のバランスに影響します。

気持ちの落ち込み、意欲の低下、集中力の低下、不安感の増大といった症状につながります。

 

筋骨格系への影響もあります。

交感神経優位の状態では骨格筋が持続的に緊張します。

これが肩こり、頸部痛、頭痛、腰痛として自覚されます。

またお腹の深部にある腸腰筋も緊張しやすくなり骨盤の歪みを助長します。

 

後頭下筋群と自律神経の関係

後頭骨と環椎(C1)の間には,

後頭下筋群(大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋)が付着しています。

 

これらの筋群は不良姿勢やストレスによって容易に短縮・攣縮を起こします。

後頭下筋群が緊張すると,

上位頸椎周囲が狭くなり椎骨動脈への圧迫や後頭下神経への刺激が生じる可能性があります。

 

また後頭下筋群の緊張は迷走神経の走行に影響することがあります。

迷走神経は副交感神経の主要な経路であり心臓・肺・消化器への副交感神経線維を含んでいます。

後頭下部の緊張が迷走神経の機能に影響することで,

副交感神経優位への切り替えが妨げられる可能性があります。

 

首の後ろをホットタオルで温めることが,

自律神経の整いやすさに寄与する理由はここにあります。

温熱刺激によって後頭下筋群の緊張が緩むことで,

迷走神経を介した副交感神経活動が促進されやすくなります。

 

【#107健康の格言】おすすめのセルフケア

 

睡眠リズムの固定が自律神経を整える理由

 

同じ時間に寝起きすることが自律神経の整いに重要な理由を説明します。

 

自律神経は概日リズム(サーカディアンリズム)と密接に連動しています。概日リズムは視床下部の視交叉上核にある体内時計によって制御されています。

 

体内時計が正確に機能していると、

朝は交感神経が優位になって覚醒を促し、

夜は副交感神経が優位になって睡眠と修復を促すという自然なリズムが生まれます。

 

不規則な睡眠習慣はこの概日リズムを乱します。

特に休日に起床時間が平日と大きくずれる「社会的時差ぼけ」と呼ばれる状態は,

自律神経のリズムを慢性的に不安定にします。

 

同じ時間に寝起きすることは,

体内時計の精度を維持して自律神経の日内変動を安定させる,

最も基本的なアプローチです。

 

スマートフォンと自律神経の関係

 

就寝前のスマートフォン使用が睡眠と自律神経に与える影響は二つあります。

 

ブルーライトによるメラトニン抑制があります。

スマートフォンの画面から発せられるブルーライトは,

松果体からのメラトニン分泌を抑制します。

メラトニンは体内時計のリズムを同調させて睡眠への移行を促すホルモンです。

就寝前のブルーライト暴露は,

メラトニン分泌を最大3時間遅らせることがわかっています。

 

認知的覚醒の維持という影響もあります。

SNSやニュースの閲覧は情報処理と感情的な反応を引き起こして,

交感神経を活性化します。

この認知的覚醒状態は副交感神経優位への移行を妨げます。

 

就寝1時間前からスマートフォンを置くことは,

これらの影響を最小化して体が自然に副交感神経優位へ移行できる環境を作ります。

 

当院のアプローチ

おんおんどうでは慢性的な疲労感を訴える方に対して,

施術と並行して生活習慣の見直しもお伝えしています。

 

特にお腹の深部にある腸腰筋の緊張は,

腹腔神経叢への圧迫を通じて自律神経のバランスに影響します。

 

体の表面的なアプローチだけでなく,

深部から整えることと生活習慣の改善を組み合わせることで,

慢性的な疲労からの回復が促進されます。

 

まとめ

 

人間の体は健康な状態なら1〜2日の休息で疲れが回復するように設計されており3日以上続く疲れは自律神経のバランスが乱れているサインである。

 

交感神経の慢性的優位は免疫機能の低下・消化器系の不調・精神的影響・筋骨格系の緊張という多面的な影響を引き起こす。

 

後頭下筋群の緊張は迷走神経を介して副交感神経活動を妨げる可能性があり首の後ろを温めることはこの緊張を緩めて副交感神経を促進する効果が期待できる。

 

規則的な睡眠習慣は視床下部の体内時計の精度を維持して自律神経の日内変動を安定させる最も基本的なアプローチである。

 

就寝前のスマートフォン使用はブルーライトによるメラトニン抑制と認知的覚醒の維持を通じて副交感神経への移行を妨げる。

 

3日以上続く疲れを放置せずに今日から対処を始めてください。

 

鹿児島の整体おんおんどう
理学療法士 迫田徳昭
施術歴37年・施術実績25万回
鹿児島市小野3-2-7
10:00〜20:00(日祝OK・完全予約制)

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Youtubeで動画も見られます

https://youtube.com/shorts/ulF8Zk_OIkY

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