【#104健康の格言】運動はCM中がおススメです

長続きしないセルフケアを長続きさせるコツ。運動はCM中がおススメです

運動が続かない本当の理由

運動しなければと思いながら何年も続けられていない方に一つ確認したいことがあります。

まとまった時間を作ってから運動しようとしていませんか。

 

運動習慣が定着しない方のほぼ全員が,

30分以上のまとまった運動時間を確保しようとしています。

これが運動が続かない最大の原因です。

 

まとまった時間が取れない日が続きます。今日はいいやという日が増えます。

完璧にできない日があると全部やめてしまいます。

この繰り返しが三日坊主の正体です。

しかし運動の効果に関する研究は、

まとまった時間の運動だけが有効ではないことを示しています。

 

神経筋学習から見た短時間反復運動の優位性

運動習慣の定着と筋力向上には神経筋学習という仕組みが深く関与しています。

 

神経筋学習とは脳の運動野から脊髄を経由して筋肉に至る神経回路が,

繰り返しの刺激によって強化されていくプロセスです。

これはシナプスの可塑性として知られる神経学的現象です。

 

長期増強という概念が重要です。

ヘッブ則として知られる神経科学の原理によれば、

繰り返し同時に活動するシナプスは接続が強化されます。

 

つまり同じ運動動作を繰り返すことで、

その動作に関わる神経回路が強化されて筋肉への信号伝達が効率化されます。

 

この観点から考えると、2〜3分の運動を1日に数回繰り返すことは,

まとめて30分行う1回より神経回路への刺激頻度が高くなります。

 

繰り返しの頻度が神経筋学習の定着に重要な役割を果たすため,

分散した短時間運動は神経筋学習という観点で効果的なアプローチなんです。

 

長時間座位と血流低下のメカニズム

デスクワークや長時間のテレビ視聴が増えた現代において,

座り続けることによる血流低下は深刻な問題です。

 

1時間座り続けると下肢の血流が最大50%低下するという研究データがあります。

この血流低下のメカニズムを説明します。

 

座位姿勢では股関節と膝関節が屈曲した状態が持続します。

この姿勢では大腿静脈が圧迫されて血液の心臓への還流が妨げられます。

 

同時に下腿の筋ポンプ作用が低下します。

通常、歩行や立位では下腿の筋肉収縮が静脈血を心臓方向に押し上げるポンプとして機能します。

 

しかし,長時間の座位ではこの機能が失われます。

 

さらに長時間の座位は腸腰筋の短縮を引き起こします。

腸腰筋が短縮すると骨盤の前傾が促進されて腰椎への負担が増大します。

これが慢性的な腰痛の原因の一つになっています。

 

2〜3分立ち上がることの生理学的効果

座位を中断して立ち上がり軽く体を動かすことで以下の生理学的変化が起きます。

 

筋ポンプ作用の回復という効果があります。立

位や歩行動作により下腿の腓腹筋やヒラメ筋が収縮します。

これが筋ポンプとして機能して静脈血の心臓への還流を促進します。

 

血流の正常化という効果もあります。

下肢の血流低下が解消されて全身の血液循環が改善されます。

これにより筋肉への酸素供給が回復して疲労物質の排出が促進されます。

 

腸腰筋のリセットという効果もあります。

立位をとることで屈曲位で短縮していた腸腰筋が伸張されます。

これが骨盤の傾きをリセットして腰椎への負担を軽減します。

 

テレビのCMを活用した運動習慣の設計

行動科学の観点からも短時間運動の分散は習慣化に有利です。

 

習慣の形成には引き金→行動→報酬という3要素のサイクルが重要とされています。

テレビのCMは毎日繰り返される確実な引き金として機能します。

 

CMが始まる(引き金)

→立ち上がって体を動かす(行動)

→CMが終わりテレビを見続けられる(報酬)

 

というサイクルが自然に形成されます。

 

CMの時間は約2〜3分です。

この時間は前述の神経筋学習と血流改善の両方に十分な刺激を与えることができます。

タイマーを使う必要がなく完璧にやる必要もありません。

 

ホメオスタシスの観点からも急激な変化より,

緩やかな変化の方が体に受け入れられやすいという生理学的な背景があります。

CM中の短時間運動は体のホメオスタシス機能への抵抗を最小限に抑えながら,

継続的な刺激を与えるという点で理にかなったアプローチです。

 

当院のアプローチとの関連

おんおんどうでは施術と並行して日常生活での体の使い方についてもお伝えしています。

 

特に長時間の座位姿勢は腸腰筋の短縮を通じてお腹のコリにつながります。

CM中の短時間運動習慣は腸腰筋のリセットという観点からも,

当院のコンセプトである体の深部からの改善に合致するアプローチです。

 

まとめ

運動が続かない最大の理由はまとまった時間を確保しようとするからであり、これが三日坊主の主な原因になっている。

 

神経筋学習の観点では繰り返しの頻度がシナプス可塑性の向上に重要であり、2〜3分の運動を1日に数回繰り返すことはまとめて30分行う1回より神経回路の強化という点で効果的である。

 

長時間の座位は下肢の血流を最大50%低下させて筋ポンプ作用の低下と腸腰筋の短縮を引き起こすが、2〜3分立ち上がることでこれらをリセットできる。

 

テレビのCMは引き金→行動→報酬という習慣サイクルの引き金として機能して運動習慣の形成を助ける。

 

完璧にやらなくていい。立ち上がるだけでも十分な効果がある。体は小さな刺激の継続の方が急激な変化より受け入れやすい。

 

CM中に立ち上がるだけ。今夜からこれだけ始めてみてください。

 

鹿児島の整体おんおんどう
理学療法士 迫田徳昭
施術歴37年・施術実績25万回
鹿児島市小野3-2-7
10:00〜20:00(日祝OK・完全予約制)

 

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