【#100健康の格言】今の自分に責任を持ちましょう

今の自分に責任を持ちましょう

10年前の自分と今の自分、姿勢は変わっていますか

今の姿勢のまま背筋をスッと伸ばしてみてください。

楽に伸びますか。それとも伸ばすのがきついですか。

きつかった方に知っておいていただきたい事実があります。それは体が悪い姿勢を正しいと記憶し始めているサインだということです。

理学療法士として37年間、25万回以上の施術を行ってきた中で気づいたことがあります。慢性的な姿勢の問題を抱えている方のほぼ全員が「いつから悪くなったかわからない」とおっしゃいます。

これは姿勢の悪化が一日一日では認識できないほど緩やかに進行するためです。

姿勢が気づかないうちに悪化するメカニズム

なぜ姿勢は気づかないうちに悪化していくのでしょうか。これを理解するには脳の運動学習というメカニズムを知る必要があります。

運動学習とは脳が繰り返される動作パターンを効率的な動きとして記憶していくプロセスです。本来この仕組みは歩行や日常動作を無意識でも遂行できるようにするための合理的な機能です。

しかし運動学習は良い動作も悪い動作も区別せず学習してしまうという特性があります。

長時間のデスクワークで前傾姿勢を取り続ける。スマートフォンを見るときに頭が前に出る姿勢を続ける。これらの姿勢が毎日何時間も繰り返されると脳の体性感覚野と運動野にこの姿勢パターンが定着していきます。

固有受容感覚という概念も重要です。固有受容感覚とは関節や筋肉の位置情報を脳に伝える感覚システムです。長期間悪い姿勢を続けると固有受容感覚が「これが正常な姿勢である」という誤った基準を学習してしまいます。

この状態になると正しい姿勢に戻ろうとしたときに脳が「これは不自然な姿勢だ」と誤って判断します。これが背筋を伸ばすときに違和感やきつさを感じる神経学的な理由です。

姿勢悪化が引き起こす身体的変化

姿勢の悪化は単に見た目の問題だけではありません。様々な身体的変化を引き起こします。

筋肉のアンバランスという変化があります。前傾姿勢が続くと胸の筋肉である大胸筋が短縮して硬くなります。一方で背中の筋肉である僧帽筋下部や菱形筋は伸張されて弱化します。この筋肉のアンバランスが姿勢をさらに悪化させる悪循環を生みます。

関節への負荷増大という変化もあります。頭部が前方に5センチ移動するごとに頸椎への負荷は約4.5キロ増加するという研究データがあります。これが慢性的な肩こりや首こりの原因になります。

呼吸機能の低下という変化もあります。猫背の姿勢では胸郭が圧迫されて横隔膜の動きが制限されます。呼吸が浅くなることで全身への酸素供給が減少して疲労感や集中力の低下につながります。

腸腰筋の短縮という変化も重要です。座位姿勢が続くと股関節の屈曲筋である腸腰筋が短縮した状態で固まります。腸腰筋が短縮すると骨盤が前傾しやすくなり腰椎の前弯が強まって反り腰や腰痛につながります。

過去への責任転嫁が改善を妨げる理由

あのとき姿勢に気をつけていればという後悔は多くの方が持っています。

しかし心理学的にも過去への後悔に時間を使うことは現在の行動変容を妨げることが知られています。後悔という感情は脳のリソースを消費してしまい今この瞬間の行動を変えるためのエネルギーを減少させます。

過去の自分に責任を押し付けても体は変わりません。今のあなたが行動することだけが体を変える唯一の方法です。

今日から始められる具体的な改善法

姿勢改善において最も重要なのは小さな行動を継続することです。

背筋を意識する習慣をつけてください。完璧な姿勢を維持しようとするのではなく1時間に1回だけ背筋を伸ばす意識を持つだけで十分です。この小さな繰り返しが新しい運動学習を促します。

30分に一度立ち上がることも重要です。座位姿勢の継続時間を区切ることで腸腰筋の短縮を防ぎ血流の低下を防ぎます。

お腹の深部の緊張を緩めることも姿勢改善の土台になります。腸腰筋が固まると骨盤の傾きが姿勢全体に影響します。お風呂でお腹まで浸かる、深呼吸でお腹を動かすといったセルフケアが効果的です。

これらの行動を継続することで脳の運動学習が新しい良い姿勢パターンを徐々に記憶していきます。

体は急に変えようとするより少しずつ変えていく方が確実に変化していきます。これは脳のホメオスタシス(恒常性維持機能)による抵抗を受けにくいためです。

当院のアプローチ

おんおんどうでは姿勢の評価において表面的な見た目だけでなくお腹の深部にある腸腰筋の状態を含めた全体的な評価を行っています。

姿勢改善は一度の施術で完結するものではありません。施術による筋肉のリセットと日常生活での小さな習慣の継続を組み合わせることで脳の運動学習パターンを根本から変えていくことが可能になります。

まとめ

姿勢の悪化は脳の運動学習によって悪い姿勢パターンが正しい姿勢として記憶されてしまうことで気づかないうちに進行する。

固有受容感覚が誤った基準を学習すると正しい姿勢に戻ろうとした際に違和感やきつさを感じるようになる。

姿勢の悪化は筋肉のアンバランス・関節への負荷増大・呼吸機能の低下・腸腰筋の短縮など様々な身体的変化を引き起こす。

過去への後悔に時間を使うことは現在の行動変容を妨げるため今の自分が行動することが体を変える唯一の方法である。

背筋を意識する、30分に一度立ち上がる、お腹の深部を緩めるという小さな行動の継続が新しい良い姿勢パターンの学習を促す。

明日からではなく今から始めることが1年後の体を確実に変えていきます。

鹿児島の整体おんおんどう
理学療法士 迫田徳昭
施術歴37年・施術実績25万回
鹿児島市小野3-2-7
10:00〜20:00(日祝OK・完全予約制)

Youtubeで動画も見られます

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