なんとなく体が重だるい本当の原因
病院に行っても異常なし。マッサージに行っても改善しない。なんとなく体が重だるい日が続いている。
このような不調を抱えている方に一つ質問があります。
最近、行くのが憂鬱な場所や会うのが億劫な人はいませんか。
理学療法士として37年間、25万回以上の施術を行ってきた中で気づいたことがあります。原因がはっきりしない慢性的な体の重だるさを訴える方の中には人間関係や環境のストレスが背景にあるケースが少なくありません。
交感神経が慢性的に優位になるメカニズム
自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は活動時や緊急時に優位になる神経で心拍数の増加・血管の収縮・筋肉の緊張を引き起こします。副交感神経は休息時に優位になる神経で心拍数の減少・血管の拡張・筋肉の弛緩を促します。
本来この2つは状況に応じて切り替わるべきものです。しかし合わない環境や人間関係に身を置き続けると交感神経が慢性的に優位な状態が固定化されます。
これは進化的に見ると合理的な反応です。人間の脳はストレス刺激を危険として認識して闘争か逃走かの反応を準備します。しかし現代社会では物理的に逃げることができない状況が多く交感神経の興奮状態が解消されずに持続します。
慢性的な交感神経優位が体に与える影響
交感神経が慢性的に優位な状態が続くと以下の生理学的変化が起きます。
筋肉の持続的緊張という影響があります。交感神経は筋肉の緊張を高める働きがあります。慢性的に優位な状態が続くと骨格筋が常に軽度の収縮状態を保ち続けます。これが肩こりや首こりとして自覚されます。
血管収縮による血流低下という影響もあります。交感神経優位の状態では末梢血管が収縮します。血流が低下すると筋肉への酸素と栄養の供給が減少して疲労物質の排出が滞ります。これが慢性的な重だるさにつながります。
コルチゾールの慢性的高値という影響もあります。ストレス状態が続くと副腎からコルチゾールが持続的に分泌されます。コルチゾールの慢性的な高値は筋肉タンパクの分解を促進し免疫機能を抑制し睡眠の質を低下させます。
睡眠の質の低下という影響もあります。交感神経優位の状態では深いノンレム睡眠に入りにくくなります。これが「寝ても疲れが取れない」という訴えの神経学的な背景になっています。
成長と環境の不適合という視点
ここで重要な視点があります。
最近、話が合わなくなった友達や居づらくなった場所があるという感覚は必ずしもネガティブなものではありません。
人は経験や価値観の変化によって精神的に変化し続けます。これは身体的な成長と同じ自然な現象です。体が成長すれば靴や服のサイズが合わなくなるのと同様に精神的な成長があれば以前は適していた環境や関係性が窮屈に感じられるようになることがあります。
この感覚を無視して以前と同じ環境に無理に適応しようとすることは認知的不協和と呼ばれる心理的緊張状態を生み出します。この緊張状態が前述の交感神経優位の固定化を助長する一因になっている可能性があります。
環境を変えることが自律神経に与える効果
環境を変えることで自律神経のバランスにどのような変化が期待できるのでしょうか。
副交感神経への切り替えが促進されるという効果があります。心理的なストレス要因が減少することで交感神経の慢性的な興奮が緩和されます。これにより副交感神経が優位になりやすい状態が作られます。
血流の改善という効果もあります。副交感神経優位の状態では血管が拡張して全身の血流が改善されます。これが筋肉の緊張緩和と疲労物質の排出促進につながります。
睡眠の質の改善という効果もあります。日中のストレスが減少すると夜間の副交感神経への切り替えがスムーズになります。深いノンレム睡眠の割合が増加して回復力の高い睡眠が得られやすくなります。
コルチゾール分泌の正常化という効果もあります。慢性的なストレス要因が減少することでコルチゾールの分泌パターンが正常な日内変動を取り戻しやすくなります。
当院のアプローチ
おんおんどうでは体の症状だけでなく日々のストレス状況についてもお話を伺いながら施術を行っています。
筋肉の緊張や血流の問題は施術によってアプローチできますが背景にある心理社会的なストレス要因への気づきも回復の重要な要素です。
体の声に耳を傾けることと同様に自分が今いる環境が心地よいかどうかに意識を向けることも体の回復には欠かせません。
まとめ
合わない環境や人間関係は交感神経を慢性的に優位にして自律神経のバランスを乱す要因になり得る。
交感神経の慢性的優位は筋肉の持続的緊張・血流低下・コルチゾールの高値・睡眠の質の低下を引き起こす。
最近話が合わなくなった友達や居づらくなった場所があるという感覚は精神的な成長の自然な現れである可能性がある。
環境を変えることは副交感神経への切り替えを促進して血流改善・睡眠の質改善・コルチゾール分泌の正常化につながり得る。
体の声だけでなく自分を取り巻く環境にも意識を向けることが慢性的な不調からの回復に重要である。
最近、体の重だるさを感じている方はぜひ一度ご相談ください。
鹿児島の整体おんおんどう
理学療法士 迫田徳昭
施術歴37年・施術実績25万回
鹿児島市小野3-2-7
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