【#097健康の格言】『迫田徳昭は1日1食しかたべない』って本当?

食事量を減らすより,食事の回数を減らそう

食後の眠気は体からのSOSサイン

食後に強い眠気を感じることはありませんか。

多くの方が食後の眠気を「満腹になったから眠くなる」程度に考えています。しかし食後の強い眠気は胃腸が疲弊しているサインである可能性があります。

理学療法士として37年間、25万回以上の施術を行ってきた中で気づいたことがあります。慢性的な疲労感や体温低下を抱えている方の多くに共通しているのが胃腸への過大な負担です。

私自身の体温がかつて35.3度しかなかったことがこの問題に真剣に向き合うきっかけになりました。現在は1日1食の生活を15年続けた結果体温は36.5度まで上昇しています。

食後に眠くなる生理学的メカニズム

食後に眠くなる理由を生理学的に説明します。

消化器官への血流集中という現象があります。食事をすると消化器官は消化酵素の分泌と蠕動運動を活発化させます。この際消化器官への血流量が大幅に増加します。特に小腸での栄養素吸収時には消化管への血流が安静時の数倍になることがわかっています。

この消化器官への血流集中の代償として脳を含む他の臓器への血流が一時的に低下します。脳への血流低下が食後の眠気として認識されます。

インスリンと血糖値の変動も影響します。食後に血糖値が急上昇するとインスリンが大量に分泌されます。インスリンの作用によって血糖値が急低下すると脳のエネルギー供給が一時的に不足して眠気が生じます。この血糖値の乱高下は精製糖質を多く含む食事で特に顕著です。

オレキシン系神経の抑制も関係しています。オレキシンは覚醒を維持する神経伝達物質です。食後に分泌されるコレシストキニンなどの消化管ホルモンがオレキシン神経を抑制することで眠気が生じることがわかっています。

1日3食と胃腸疲弊の関係

現代の1日3食という食習慣は胃腸にとって常に働き続ける状態を作り出しています。

胃での消化時間を考えると食事から胃が空になるまでには通常3〜5時間かかります。朝食を7時に食べて昼食を12時に食べると胃が完全に空になる前に次の食事が入ることになります。さらに夕食を18〜19時に食べると昼食の消化が終わる前に再び消化作業が始まります。

この状態が毎日続くと消化器官は慢性的に過負荷の状態になります。消化にエネルギーが集中し続けることで体全体の代謝が低下して体温が下がりやすくなります。

体温低下と免疫機能の関係について体温が1度下がると免疫機能が約30%低下するという研究データがあります。体温35度台では免疫細胞の活性が大幅に低下して疲れやすさや感染症へのリスクが高まります。

胃腸を休ませることの生理学的意義

胃腸を休ませる時間を作ることには以下の生理学的意義があります。

オートファジーの活性化という効果があります。食事の間隔が空くと細胞内でオートファジーと呼ばれる自己浄化機能が活性化します。オートファジーは損傷したタンパク質や細胞内の老廃物を分解してリサイクルする仕組みです。これが細胞の若返りと機能回復につながります。

消化酵素の回復という効果もあります。膵臓や小腸が休む時間を得ることで消化酵素の産生能力が回復します。胃腸が休まることで次の食事の消化吸収効率が向上します。

基礎代謝の改善という効果もあります。消化にかかるエネルギーが減少する分、体を温めるためのエネルギーや組織修復のためのエネルギーが使えるようになります。これが体温上昇につながります。

インスリン感受性の改善という効果もあります。食事の間隔が空くことでインスリンの分泌が落ち着きインスリン感受性が改善します。血糖値の乱高下が減少して安定したエネルギー供給が可能になります。

重要な注意事項

ここで重要な注意事項をお伝えします。

食事回数を減らすことはすべての方に適する方法ではありません。成長期の子どもや10代の方には十分な栄養摂取が不可欠であり食事回数を減らすことは推奨されません。糖尿病の方や低血糖になりやすい方も食事回数の変更には医師への相談が必要です。妊娠中や授乳中の方、极度の低体重の方にも適しません。

本記事の内容はあくまで私自身の体験に基づくものであり医療的なアドバイスではありません。食事内容や回数の変更を検討する場合は医師や管理栄養士にご相談ください。

今日から意識できること

食事回数を変えることが難しい方でも意識できることがあります。

食事と食事の間隔を5〜6時間以上空けることです。間食を減らして胃腸が休める時間を作ることが重要です。

夕食の時間を早めることも効果的です。就寝3時間前までに夕食を済ませることで就寝中に胃腸が十分に休める時間が確保されます。

ゆっくりよく噛んで食べることも大切です。咀嚼を増やすことで消化酵素の分泌が促進されて胃腸への負担が軽減されます。

まとめ

食後の強い眠気は消化器官への血流集中と脳への血流低下によって起きる生理学的な現象である。

1日3食の食習慣は胃腸を慢性的に過負荷の状態にして体全体の代謝低下と体温低下につながる可能性がある。

胃腸を休ませる時間を作ることでオートファジーの活性化・消化酵素の回復・基礎代謝の改善・インスリン感受性の向上という生理学的効果が得られる。

食事回数の変更はすべての方に適するわけではなく成長期・糖尿病・妊娠中の方などは医師への相談が必要である。

小食より胃を休ませる時間を取ることが体温上昇と疲労回復につながる重要な習慣である。

食後の眠気や慢性的な疲れでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

鹿児島の整体おんおんどう
理学療法士 迫田徳昭
施術歴37年・施術実績25万回
鹿児島市小野3-2-7
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