【#086健康の格言】治療は睡眠にかなわない

治療は睡眠にはかなわない

整体師として正直に言わなければならないこと

理学療法士として37年間、25万回以上の施術を行ってきた中で確信していることがあります。

毎日7時間の睡眠を確保していない方が整体に通い続けても、根本的な改善は期待できません。

 

 

これは整体師として言いにくいことです。

しかし患者さんのためを思えば正直にお伝えすべきことだと考えています。

 

 

 

慢性的な肩こりや腰痛、疲労感が続いている方の多くに共通していることがあります。

それは睡眠時間が慢性的に不足していることです。

 

 

睡眠中に起きていること

 

なぜ睡眠がこれほど重要なのでしょうか。

それを理解するために睡眠中に体内で起きていることを確認しましょう。

 

 

睡眠には大きく分けてノンレム睡眠とレム睡眠があります。

特に深いノンレム睡眠の段階で成長ホルモンが集中的に分泌されます。

 

 

成長ホルモンは筋肉や結合組織の修復、細胞の再生、免疫機能の強化に不可欠なホルモンです。日中の活動で損傷を受けた筋繊維や筋膜の修復はこの時間帯に集中的に行われます。

 

 

さらに睡眠中には以下のプロセスが同時進行しています。

自律神経系のリセットが起きます。

日中優位になっていた交感神経から副交感神経へのシフトが完了し,

全身の血管が弛緩して血流が改善されます。

慢性的な筋肉の緊張も副交感神経優位の状態では緩みやすくなります。

 

 

免疫系の活性化も睡眠中に起きます。

サイトカインと呼ばれる免疫調節物質の産生が高まり,

体内の炎症反応を調整します。

慢性的な筋肉のコリや痛みには,

微細な炎症が関与していることがわかっており,

免疫系の適切な機能が回復には欠かせません。

 

 

脳内の老廃物排出も睡眠中の重要なプロセスです。

グリンパティック系と呼ばれる脳内の清掃システムが,

睡眠中に活発に働きアミロイドβなどの老廃物を排出します。

 

 

このシステムが機能しないと脳の疲労が蓄積し自律神経機能にも影響が出ます。

 

睡眠不足が引き起こす慢性疼痛のメカニズム

 

睡眠不足が慢性的な肩こりや腰痛を悪化させるメカニズムは複数あります。

まず痛み閾値の低下があります。

睡眠不足になると脊髄後角における痛み信号の処理が変化し,

通常では痛みとして感知されないような刺激でも痛みとして認識されるようになります。

これは中枢性感作と呼ばれる現象で慢性疼痛の形成に深く関与しています。

 

 

次に筋肉の回復不全があります。

日中の活動で蓄積した筋肉内の乳酸や,

炎症性物質が睡眠中の血流改善によって排出されます。

睡眠が不十分だとこの排出プロセスが完了せず,

翌日も疲労物質が残留した状態で活動することになります。

 

 

さらにコルチゾールの慢性的な高値があります。

睡眠不足はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増加させます。

コルチゾールが慢性的に高い状態では,

筋肉の分解が促進され組織の修復が阻害されます。

長期的には筋力低下や組織の脆弱化にもつながります。

 

 

セルフチェックの方法

今その場で大きく深呼吸してみてください。

肺に空気が半分しか入らない感じがしますか。

息を吐き出すときに肩がガクンと落ちますか。

 

 

これは呼吸筋と肋間筋の慢性的な緊張を示すサインです。

睡眠不足による自律神経の乱れと筋肉の回復不全が続くと呼吸が浅くなります。

浅い呼吸は更なる自律神経の乱れを招くという悪循環を形成します。

 

睡眠の質を高めるための具体的なアプローチ

 

睡眠時間の確保だけでなく睡眠の質を高めることも重要です。

概日リズムの安定化が最も効果的な方法です。

毎日同じ時刻に起床することで体内時計が整い入眠しやすくなります。

週末の寝だめはかえって概日リズムを乱すため推奨されません。

 

 

就寝12時間前からブルーライトを避けることも重要です。

スマートフォンやパソコンの画面から発せられるブルーライトは,

メラトニンの分泌を抑制し入眠を妨げます。

 

 

メラトニンは睡眠を促進するホルモンで,

体内時計の調整にも関与しています。

 

 

寝室の温度管理も見落とされがちな要素です。

深部体温の低下が入眠のトリガーになります。

寝室の温度を1822度程度に保つことで,

深部体温の低下が促進されスムーズな入眠につながります。

 

 

就寝前の軽いストレッチも有効です。

副交感神経を優位にして,

筋肉の緊張を緩めることで睡眠の質が向上します。

激しい運動は逆に交感神経を刺激するため就寝3時間前以降は避けてください。

 

睡眠と整体の正しい関係

 

整体や施術は睡眠による自己修復を助けるものです。

施術によって筋膜の緊張を緩め血流を改善することで,

睡眠中の自己修復プロセスがより効率的に進みます。

 

 

つまり整体と睡眠は互いに補完し合う関係にあります。

どちらか一方だけでは不十分で,

両方が揃って初めて慢性的な痛みや不調からの根本的な回復が可能になります。

 

7時間の睡眠を確保した上で整体を受ける。これが最も効率的な体の回復方法です。

 

まとめ

 

睡眠中に成長ホルモン分泌・組織修復・自律神経リセット・免疫活性化が行われる。

睡眠不足は痛み閾値を低下させ慢性疼痛を悪化させる。

コルチゾールの慢性的な高値は筋肉の修復を阻害する。

概日リズムの安定化とブルーライト対策が睡眠改善の基本。

整体と睡眠は互いを補完する関係にあり,両方揃って初めて根本的な回復が可能になる。

 

 

まず今夜から7時間の睡眠確保を最優先にしてください。

それだけで体は劇的に変わり始めます。

 

鹿児島の整体おんおんどう

理学療法士 迫田徳昭

施術歴37年・施術実績25万回

鹿児島市小野3-2-7

10:0020:00(日祝OK・完全予約制)

 

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