ぜんそくにおすすめの4つのケア:秋に喘息が増えるわけ

咳をする女性

1.目の温湿布を10分間

目の温湿布

咳がひどくなる原因はたったひとつ。眼の使いすぎです。

パソコンやスマホを常に使っている方はもちろん、頭でいろんな事を考えすぎてしまう人も咳が出やすくなります。

仕事が終わったあとに、目を温めるたった10分の時間を作って欲しいと思います。

タオルが冷めてきたら裏返したりして、温かい(少し熱い)部分であたため、熱い感じがなくなったらタオルを温め直しても構いません。

目を閉じてまぶたの上にのせておいてください。このとき、目をつぶったまま左を見たり右を見たり(上下を見たり)眼球のいろんな場所を温めるとさらに効果的です。目の位置によってしみる感じが違います。

【蒸しタオルの作り方】

濡らしたタオルをビニール袋に入れて1分ほど、電子レンジで温めるだけです。

やけどに注意して、熱すぎないまぶたの上にのせられるくらいの温度になってからやってくださいね!

2.鎖骨窩の温湿布

鎖骨窩の温湿布

鎖骨の後ろ側、首の筋肉のないくぼみのあるその場所を温めます。固い方を10分やるのですが、左が固い場合は右側を5分温めてから左の鎖骨窩を10分温める。右だけの場合は右だけ10分やりましょう。

3.鼻の温湿布

鼻の温湿布

目の温湿布と同様のやりかたで10分温めます。

4.太ももの裏の筋肉ストレッチ

ハムストリングスのストレッチ

太ももの裏すじ(ハムストリングス)のコリも咳と関係があります。

70度くらいの脚の角度で壁に脚をもたれさせて7分以上やってください。音楽を聴きながらとか、目の温湿布やりながら同時進行で行くと退屈しないですよ。

歩くときに7分ほど大またでこの筋肉が伸びるよう歩き回るのも同様の効果があります。

秋にぜんそくが増えるわけ

秋になると増える代表的な症状がぜんそくです。

なぜ秋になると呼吸器の病気が多くなるか・・・・理由が2つあります。

ひとつめ。

10月中旬以降は大陸からの高気圧の影響で、冷たく乾いています。

湿気が少ないため、乾いた空気が鼻や喉の粘膜を刺激し、呼吸器の症状で悩む人が増えるわけなんですね。

もうひとつの原因がダニの死骸などによるもの。

夏にたくさん繁殖したダニが、気温の低下によって死に、その死骸や糞がハウスダストとして空気中に浮遊するからなんです。

最近は9月と言っても暑い日が多いので、ダニの生存期間も長く、ぜんそくの発作が出る時期も遅くはなってきてますが、気温の高い時間が長いと言うことは、増えたダニの死骸や糞も多くなることを意味しています。

大陸からの大気汚染物質はもちろん秋にも、空気中にブタクサなどの花粉が多くなり、複合した原因でぜんそくが悪化しやすいんです。

さらに詳しく・・・

秋雨前線

気温の変化は体内の血液の流れに影響を及ぼします。

気温が高いときは皮膚にある末梢血管が広がり、血流が増えて熱を体外に出そうとしますが、気温が低くなると皮膚の血管が収縮して熱の発散を抑制するようになります。

皮膚の血流が減った分だけ、体内の内部の血流が増加して、気管支周辺でもいつもより血流が増えそれがもとで炎症を悪化させて、喘息の発作に繋がります。

わたしたちのからだは朝の気温が低く、昼間には気温が高くなる前提で、調節する働きがあるんです。

早い時間から雨が降り出し、日中の気温があまり高くならない場合や朝よりも気温が下がる場合、からだの調節機能がかみあわなくなりこれがもとでぜんそくの症状が悪化してしまうんですね。

※お天気キャスター 増田雅昭さんのブログより天気図を引用させていただきました_(_^_)_
http://portal.nifty.com/kiji/140915165167_1.htm

昼間の気温が朝より低下するのはこのような天気図の場合。

高気圧が日本海から北日本にはりだし、南の海上に前線や低気圧がある場合です。

天気予報が雨や曇りのち雨・・・の用法の地域だったらぜんそくの患者さんは衣服に注意しましょう。

逆転層というはなし

通常は高度が高いほど気温は低くなりますが、秋から冬にかけて穏やかに晴れる日は、地上の方が冷え込みが強くなると、上空より地上の気温が低くなるという逆転現象が起こります。

地上と上空200〜300mの気温が通常と逆になっていることから、これを逆転層と呼びます。

逆転層が発生している場合はぜんそくの発作が発生する頻度が2倍以上になるというデータがあり、地上にたまった窒素酸化物や硫黄酸化物が上空に逃げることができなくなり、気温の低下と汚染濃度の上昇が同時に起きてぜんそく発作が悪化するわけです。

夜間はおだやかに晴れて、最低気温の予報が予想がかなり低い気温で、風も弱い条件で逆転層はおこりやすいことになります。

逆転層になりそうな夜は、夜に空気清浄機のスイッチを入れて明け方に弱い暖房が効くようにしておくことがおすすめの予防法です。

鹿児島の整体おんおんどう